「ブロックチェーン」について初めて学ぶ

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昨晩土曜日は、友人の山本さん主催のオープンイノベーション研究会を、
うちのみなとみらいオフィスにて開催いただきました。

テーマは、「ブロックチェーン」。

課題図書は、こちら。↓

ブロックチェーン・レボリューション ――ビットコインを支える技術はどのようにビジネスと経済、そして世界を変えるのか
(ドン タプスコット著)

こういうがっつりした本を、1人で読むのはきついですが、
今回、山本さんの進行で、「グループフォトリーディング」という手法を使ってもらい、
効率的に、集中して短時間で読み解くことができました。

ちなみに、速読手法である「フォトリーディング」は自分も学びましたが、
グループでの読書会でもかなり活用できますね。

さて、本題。
昨日は、直前の欠席者もあり、人数はすくなめ。
しかし、なかなか鋭い「論客」が集い、3時間があっという間に過ぎるほど面白かったです。

にしても、「ブロックチェーン」、よく耳にするけど、真剣に学ぶのは初めてでした。

有識者がこぞって、

「インターネット発明以来の衝撃」

と口をそろえるほどすごい技術らしい。

仮想通貨の「ビットコイン」で使われた技術らしいけど、
私のようなその辺りにあまり関心のない人間には、イメージが掴みにくいものでした。

ブロックチェーンとは要は、

「中央集権的な大元をもたない、完全に自律分散したネットワーク」

らしいです。

インターネット自体が自律分散だろ!と思っていた自分には、この時点で「??」
だったわけですが、本をよみ、議論を読み進めるとなんとなくわかってきました。

たとえば、アマゾンにしろ、グーグルにしろ、Facebookにしろ、
従来のインターネットサービスは、「大元で全てを管理しているサーバー」
が存在するけど、ブロックチェーンには、その大元がないらしい。

そういう意味で、完全なる自律分散。
なんらかのトランザクションが発生するたびに、すべての関連情報が自動的に
書き換えられていくというイメージ。

まあ、この技術論詳細を自分が書くには知識がおぼつかないし、
紙面が全然足りないので、

「要は、ブロックチェーンで何が変わるの?」

というところを簡単に書きたいと思います。

一般的なメリットとしては、「大元での一元管理」という、
インターネット時代にも超えられなかった前提の壁が壊れることで、
以下のようなメリットがありそうです。

–信用認証のコストが大幅に減る(不正も大幅に減る)
–組織のヒエラルキーや階層、無駄な管理構造が破壊される
–会計や金融の処理、管理コストが大幅に削減される
–貧富の差が縮まる
(これまで貧しくて銀行口座をもったり経済活動に参加することができなかった人が、できるようになる)
–政治権力者への情報や権限集中がなくなり、民意が反映されやすくなる
–新しい小規模なビジネスモデルが生み出されやすくなる
(取引コストが大幅に下がるので)

などなど。
詳細は、書籍を読んでいただくとして、ブロックチェーンにより、

生活も、仕事も、企業のマネジメントも、ビジネスも、
これまでと全く違う新しい段階に入りそうです。

インターネットだけでも、十分に自由でオープンなネットワークが生まれましたが、
ブロックチェーンは、それに数段輪をかけて、

「個々人の自由」
「可能性」

が広がりそうです。
国レベルでも、会社のレベルでも、
いわゆる階層や「上下」間の壁が崩れていくでしょう。

当然ながら、個々人がここまで自律的に生きていける時代は、
人類の歴史上初めてのはず。

ここで、疑問や不安も浮かび上がります。それは、

「人間自身は、そこまで成長、変化できるだろうか?」

という疑問です。

自由でオープンな世界は、希望に溢れています。
しかし、個々人の自由な判断は、

「最低限の確かな知識、教養」
「責任感」

に裏付けされるべきです。

デジタル時代に「高スピードで、便利で、手間のかからない」
生活や仕事に慣れた私たちが、はたして、

真の「自由社会」を機能させられるだけの質的成長を遂げられるのか?

技術の爆発的な進化がもたらすメリットを、
その技術進化によって(皮肉にも)「深く考えなくなっている」
我々人間が活かせるのか?

どうでしょうか。
もちろん、答えはYesであると信じたいし、
少なくとも自分はそこに向かって努力していきます。

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