藤田勝利

藤田勝利 Katsutoshi Fujita

PROJECT INITIATIVE 株式会社
Institute of Education for Leadership as Liberal Arts (IELLA) 代表

桃山学院大学ビジネスデザイン学部 特任教授
立命館大学 客員研究教員
一般社団法人 Venture Cafe Tokyo マネジメントアドバイザー

(略歴)
上智大学卒業後、住友商事(鉄鋼部門業務企画部)、アクセンチュア(Change Management Group)を経て、米クレアモント大学院大学P.Fドラッカー経営大学院にて経営学修士号(MBA)取得。生前のP.Fドラッカー教授及びその思想を引き継ぐ教授陣より「マネジメント(経営)理論」全般を学ぶ。専攻は経営戦略論とリーダーシップ論(成績優秀者表彰)。

帰国後、IT系ベンチャー企業執行役員としてマーケティング責任者、事業開発責任者を歴任。複数の新規事業と事業部を立ち上げ、統括。大手企業との事業統合を機に経営コンサルタントとして独立。以後、次世代経営リーダー育成及びイノベーション・新事業創造に関する分野を中心に、独自の知識体系とメソッドを活用した「経営教育」(Management Education)事業を展開。企業幹部から学生まで、必要とされる一般教養(リベラルアーツ)としての「マネジメント」を学ぶ機会を提供しながら様々なプロジェクトを手がける。

大学院大学至善館イノベーション経営学術院 経営修士課程修了(Master of Business in Design and Leadership for societal innovation) 。同校にて最新の経営リーダ教育理論を実務的見地から研究。

Transform LLC 共同創業者(2017〜)
The School of Positive Psychology ポジティブ心理学認定コーチ(2008)
立教大学経営学部講師(リーダーシップ/PBL, 2015年〜2019年)
横浜市立大学非常勤講師(起業家教育, 2022年〜2023年)

著書:
「新版 ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント」(日経BP, 2021年)
「英語で読み解く ドラッカー『イノベーションと起業家精神』」(The Japan Times, 2016年)
「ノルマは逆効果 なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか」(太田出版, 2019年)
共同執筆:
「大学発のリーダーシップ開発」(2022年,ミネルヴァ書房)
共訳: 「最強集団ホットグループ 奇跡の法則」(2007年,東洋経済新報社)
Web媒体、紙媒体での記事執筆実績 多数

著書/連載/寄稿

著書

「新版 ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント」
藤田勝利 (2021年, 日経BP)

%e6%9b%b8%e5%bd%b1%e3%80%80%e5%b0%8f

「ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント」

藤田勝利 (2013年, 日本実業出版)

 

Peter F. Drucker is seen in this recent but undated photo made available by Claremont Graduate University Friday, Nov. 11, 2005. Drucker, revered as the father of modern management in his numerous books and articles stressing innovation, entrepreneurship and strategies for dealing with a changing world, died Friday, a spokesman for Claremont Graduate University said. He was 95. (AP Photo/Claremont Graduate University)

「英語で読み解く ドラッカー『イノベーションと起業家精神』」
藤田勝利(2016年, The Japan Times)

「ノルマは逆効果〜なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか〜」
藤田勝利(2019年, 太田出版)

hg

「最強集団 ホットグループ奇跡の法則―成果を挙げる『燃えるやつら』の育て方」
Jean Lipman‐Blumen, Harold J. Leavitt (東洋経済新報社)
監訳上田惇生
共訳(藤田勝利 他)

連載

AI時代に考える ドラッカーのマネジメント  (日経ビジネスオンライン, 2023-2024年)

「今こそ役立つ、ドラッカーの『見方、考え方』」(全11回 日経ビジネスオンライン, 2018年)

『創造』するマネジメント〜ドラッカーから学んだ実践経営学〜」(39回連載, 大塚商会 ERPナビ コラム)

→こちらをお読みいただくと、ドラッカーの経営理論の大筋は網羅的に理解いただけます。

寄稿

PRESIDENT Online「ドラッカーが教える『理想の上司の条件』
http://president.jp/articles/-/13671 他

 

ドラッカー経営学との出会い

20代後半、外資系コンサルティング会社やIT系ベンチャー企業で
充実した日々を送っていた中でも、私の中で一貫してくすぶっていた「問い」があります。

それは、

「良い組織、良い経営とはいったい何だろうか」

です。

IT、人事、財務・会計、営業・マーケティング手法 ・・・などなど

経営には様々な「方法論」があります。
コンサルティング会社もシステム開発会社も、これらのツールを開発し、販売します。

セールストークの中には、

「会社を変革する」「経営革新」「マネジメント革新」「マーケティング革新」

といった華々しい言葉が踊ります。

忙しい日々の中で、私はさらに自問していました。

「良い事業、良い組織、良いマネジメント、良い経営とは一体何か?」

このいわば「目的」が明確にならなければ、どのような方法論を集めても本当に望ましい成果は上がらないのではないか。そう思っていたのです。

たとえば、好調に利益を稼ぎ出している組織でも、人が主体的に生き生きと働けておらず、人材が育っていない職場はあります。また、受注量は増えても、無理な営業が横行し、顧客からの信頼や評価は逆に下がっているという場合もあります。

そういった、一般の「成果指標(数字)」だけでは定義しにくいのが、マネジメントです。だからこそ、企業や部署のリーダーが「良い組織、良いマネジメントとは何か」について熟考し、自らの考えを持っていなければ組織は成長していきません。

そんなことを考えていた際に、書店でピーター・ドラッカーの著書に出会いました。その裏表紙にはこのように書かれていました。

スクリーンショット 2016-08-28 17.51.13

「いかに余儀なく見えようとも、またいかに風潮に
なっていようとも、基本と原則に反するものは例外なく時を経ず破綻する」(ドラッカー 「マネジメント」より)

それまで名前を聞いた事があった程度のこの経営学者の言葉、
特に「基本と原則」という言葉に、私は強い関心をひかれました。
自分がずっと探求している「良き経営、良きマネジメント」の原則と定義に関するヒントがここにあるかもしれないと感じたのです。

スクリーンショット 2016-08-28 17.52.55

このドラッカーが創設し、長年教鞭をとり、またその思想と理念が反映された小さな経営大学院が米カリフォルニア州クレアモントにあると知り、私は留学を決めました。約7年間の実務経験を経て、30歳直前での留学でした。仕事も辞め、まさにゼロからの挑戦。

ドラッカー・スクール一校に絞って提出した約5ページの出願エッセイは、拙い英語で、「理想とする事業体/組織を創り上げる為には、一体何が必要なのか」という言葉で始まっています。

(Claremont Graduate University (左)とDrucker School (右)のキャンパス風景)

目的意識が明確なため、経営大学院での2年間は、懸命に学びました。単純に経営学の知識を身につけるだけでなく、マネジメントそのものの本質と個々の手法や理論がどうつながっているのか、自分が納得できるまで探求しました。クラスメイトや教授陣と遅く迄議論したことも度々ありました。

ドラッカーの提唱した「マネジメント」の本質と原則が経営学の各教科に反映されたドラッカー・スクール。このスクールで学び、素晴らしい仲間や教授ととことん語り合えたことは自分にとって大きな財産です。

(晩年のドラッカー教授と、ドラッカー・スクールにて 2003)

卒業後10年以上たった現在、多くの企業の経営戦略やマネジメントに関わる機会をいただいています。それぞれのビジネスモデルや商売の形は様々でも、「マネジメント」が目指すもの、理想の姿は大きく変わりません。ドラッカー理論という大きな「灯台」は、現在も未来も自分の支えになっています。

お問い合わせ

お問い合わせはこちら