現場社員からイノベーションを起こす「美しさ」

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仕事の関係で、「企業の現場からどのような経営イノベーションが生まれるか」というテーマを調べています。

読む本も多岐にわたり、、社会学、経済学、心理学、もちろん経営学・・などなど。

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大和運輸や両備グループなど、現場社員が徹底してお客様ニーズや、市場の変化の情報をつかみ、それを土台に様々な新しいサービスや商品を生みだす企業が増えています。そして、そのような企業は、例外なくどの会社も「元気」です。景気や財務状況などに左右されない、「持続的な経営力の強さ」があるように感じます。

しかし、現場起点でのイノベーションの事例を見て、マネをすればできるというわけでは決してありません。

現場レベルでイノベーションを推進している会社にはどのような共通項がありそうか。考えてみました。

■ 現場に裁量が認められていて、「自由」「挑戦」をトップが率先して認める社風がある (やってみてもいい、という安心感)
■ 「意思の疎通」(考えていることを率直に伝え合う)を奨励する社風がある(疑問や興味を、すぐに同僚や先輩に伝えることができ、基本的にはアイディアが否定されない)
■「社内の論理」からではなく「顧客ニーズ」から物事を観察することが奨励されている
■ 需要を発掘する現場と、アイディアを吟味し、お金、ヒト様々な方法で現場を支援する経営トップが支え合えている

私は、企業のイノベーションは、商売の最前線にいる現場が起点になるべきだと思います。トップがイノベーションを主導するのは、高度な技術開発投資や財務資本主導型の施策である場合くらいだと思います。

多額の投資をしなくても、現場目線で「変化を商売のチャンスとして活かす」ことができれば経済的にも大きなインパクトをもたらすイノベーションが可能です。

そして、そのようなイノベーションが実現できている会社は、「現場」に商人的な「神経系統」が張り巡らされているということです。外界の変化に鈍感で、指示がないと動かない現場とは対照的に、若々しく躍動的な現場です。

現代において、「強い会社」とは経営トップ層に優秀な人材が揃っている会社よりも、「現場が躍動している」会社だと私は思います。

そのような現場が躍動する美しい経営が数多く生まれることを願いつつ。

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