昨日の「ホットグループ読書会」でも再三出た話題です。
企業の要職についている人がよく若者の前で発する、この言葉。
「仕事の大半はつまらないもの。苦しいものだと思った方が良い。」
これが、実際は、当人の意図以上に、聞く人(主に若い人)にとっては心地よく響いていない、という話になりました。
おそらく、言われるご本人は、「大半がつらいこと、そういう覚悟をもって仕事に臨んでほしい」「つらいと思うから、少しの楽しみや喜びを味わえる」ということをおっしゃりたいはず。
それは、よくわかります。私、理解できます。
しかし、現代の特に若い人達は、そういう思考回路では仕事をとらえない。
かといって、辛いことをやりたくない、というわけではないと思います。
私のよく知る若くして活躍している人達は、
「仕事は、ワクワクするものであってほしい。そうすれば、その過程で起こる困難やリスクにも立ち向かって行ける」
という思考回路で捉えているように感じます。
同じことを言っているようで、「仕事はつらいもの」と「ワクワク楽しいもの」という対極的なところからスタートしている気がします。
かつての「モーレツ会社員」のスタイルとは違う、洗練されたベンチャー企業経営者やクリエイター、デザイナーが注目を浴びていることも、「仕事観」を変化させている要因だと思います。
また、何より「女性」がどんどん職場で活躍の場を広げている(以前よりは)。
そうすると、女性の感性でその言葉が受け入れられるかどうか、慎重に吟味する必要がありますね。
たかが言葉、されど言葉。
企業のリーダーの言葉は若い人にとっては想像以上に重いもの。
できうるならば、希望が持てる、前向きなメッセージを全面に出して鼓舞してほしいと思う今日この頃です。
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