「ザッポス伝説」という本

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米国で急成長している靴のネットショップである、Zappos.com(ザッポスドットコム)のトニー・シェイCEOの本、「ザッポス伝説」、面白かったです。

9歳の時から、ミミズの養殖(笑)やバッジ販売などで「事業」に慣れ親しんでいる点は、「やはり起業家だな」関心しました。

トニーさんは、ハーバード卒、オラクルを数ヶ月で辞め、仲間と創業したリンクエクスチェンジ社を約250億でマイクロソフトに売り、その元手でベンチャー事業投資を始めます。その投資先の一つだったのかザッポスでした。その事業に「集中」してCEOとしてコミットすることになり、一時は私財もザッポスに投入し、苦節10年、2009年12月に約1100億円の評価額でアマゾンに買収されました。

面白いのは、この「買収」が創業者利益のためではなく、ザッポスが提供している相当にハイレベルな顧客サービスや独自性の強い組織文化を維持するため、という点です。トニーさんもCEOとして引き続きザッポスの経営責任を負って行きます。

トニーさんは、お題目としてではなく、本当に「事業を通じて社会に幸福を届ける」ことを追究しているようです。その辺りの話を自叙伝に相当詳しく図解入りで書いていることからも、その気持ちがうかがえます。そういう意味では、かつての日本の経営者の感覚と近いところがあると感じました。日本の会社も、頑張らなくてはいけません。

400ページ以上の本ですが、事を成す上で何より「情熱」が大事であること、そして「リスクをとって大切なことに集中すること」の大切さをおしえてくれる本です。

 

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