権限がなくても「マネジメント」している人

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昨日は、某企業の若手社員の方約100名の皆様に、講演をさせていただきました。

講演という仕事はあまり数が多くはないのですが、短い時間で「気づき」「学び」を得ていただくためのプレゼンの設計や、当日の場のマネジメントが重要になるので、自分自身もとても勉強になります。

昨日のテーマはシンプルに、

「良い会社、良い働き方とは何か」
「個人も、組織も幸福になる方法とは」

というものでした。

このテーマにつき、自分の専門である「マネジメント論」を活用して話したり、適宜グループワークに取り組んでいただいたり。

マネジメントという言葉を使うと、当然多くの人が、

「自分は管理職ではないし」
「もっと年次の高い人が考えるべき」

と思われます。

しかし、そこが大きな誤解。人を活かして集団で成果をあげる「マネジメント」は役職ではなく、考え方。なので、新入社員でも、パートさんでも、その組織に関わる人が学び、少しでも意識していれば、組織の生産性に大きく影響を与えるのです。
(もちろん、マネージャー職の方が最も勉強すべきことではありますが)

ドラッカーはこう言います。

「マネージャーを見分ける基準は命令する権限ではない。貢献する責任である。権限の組織化ではなく、責任の組織化こそが経営の仕事である。」
(ドラッカー 「マネジメント」)

権限を超えて、「ああ、この組織のミッションに、このように貢献したい」という小さい責任意識を多くの人が共有することで、組織は強くなります。

私自身、若くても「ああ、この人はマネジメントしているな」と思える人財に数多く出会ってきました。

その人と話をしていると、自然と自分の「強み」「自信」が引き出される。
その人がいると、自然と組織内の意見交換やコミュニケーションが活性化する。
その人がいると、自然にチームの目標や目指す姿、顧客にとっての価値が話し合われるようになる。

会社の組織にも、スポーツチームにも、こういう資質を持った人はいます。
ある意味、管理職の方よりもチームの「活力」アップに貢献しているかもしれない。

マネジメントを知ることで、若い人でも組織の成果に貢献できることを、多くの人に知っていただきたいです。

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