成長企業と他社を分ける「小さくて大きな」違いとは #277

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昨日は、友人であるコンサルタントの橋本直季さんがランチタイムに馬車道まで訪ねてきてくれました。

一緒にランチをしながら、1時間半ほど語り合いました。
ビジネスのこと、人間心理の事、哲学のこと・・などなど。

橋本さんは独立する前は、あの「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングで複数の店舗のマネジメントを経験し、実績をあげておられました。

そんな橋本さんに、

「中にいて、ユニクロの経営の強みってどんなことだと思いました?」

と聞いてみました。

橋本さんの答えは、

「常識としては一見矛盾するものを両立させる力」

というものでした。

ご存知の方も多いと思いますが、ファーストリテイリング社には、「服を変え、常識を変え、世界を変えて行く」というビジョンがあります。

「フリースは高価」という常識をくつがえす
「厚手でないと服は温かくない」という常識をくつがえす(ヒートテック)

など、文字通り、服を変え、常識を変える事で、世界にインパクトを与えています。

ユニクロに限らず、強い会社、成長する企業に共通するのは、

「これをやったらこれが犠牲になる」

という諦めの発想をしないことだと私は思います。

こんなエピソードもあります。

京セラの稲盛会長がJALの再生に乗り込んだとき、「これをやると、こちらが成り立たなくなります。」「トレードオフの関係です。」という発言を繰り返すJALの幹部社員に激怒したそうです。

「トレードオフをどう乗り越えるかで、新しい可能性や事業の成功が見えてくるのだ」ということを再三強調して意識を変えて行ったそうです。

「こうすると、こっちが成り立たないからな」

という議論を当然のようにしてしまうか、

「これとこれと両方成立させたらすごいイノベーションだな」

という発想ができるか。

「小さい」違いのようですが、実はとてつもなく「大きな」違いなのかもしれません。

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