「人間関係のマトリクス」 #352

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気分を変えて、こういう本も読んでみました。

ユダヤ

知人から、この本に書かれている「人間関係マトリクス」という考え方を聞いたのがきっかけ。

著者の本田健さんは、これまでの著書の累計部数が600万部を超える、ベストセラー作家でもあり、またコンサルタントでもあり、ベンチャー投資家でもあるという人物。

内容はというと、ストーリー調で楽しく読む事ができて、かつ学びもすごくありました。

・生き、働く上で「感情」にどう着目するか
・「人間関係のマトリクス」をどう読み解き、自己の立ち位置を把握するか
・人間関係を生産的なものにし、仕事と生活に活かすには
・ライフワークと人生のビジョンとは

といったことがテーマ。

本書に書かれていることは、古今東西の人間学、社会学、心理学のエッセンスが融合された考え方のようです。

特に、「人間関係のマトリクス」という考え方は確かに興味深い。

「ポジティブで自立的な人」「ポジティブだけど依存的な人」「ネガティブで自立的な人」「ネガティブで依存的な人」という4象限のマトリクスの「関係性」の中で、人は立ち位置を変え、人間関係のバランスをとったり、良くしたり、壊したりしているという。

ポイントは、この4象限は、「自分が必ずこの位置にいる」という絶対的なものではなく、「相手によって自分の立っている場所が変わる」ものであること。例えば、自分が「ポジティブ自立」な人の相手は、「ネガティブ依存」になりやすい。

また、「どのポジションが良い」ということではなく、相手との関係の中でなるべく「センター」にお互いが歩み寄れるように相互理解してバランスをとることが大切だそうです。例えば、「ポジティブ自立」の人が、その立ち位置からの上から目線を少しずつ下げて行けば、相手の「ネガティブ依存」の人も徐々に自立性を高めてセンターに近づいてお互い建設的な関係になる、というもの。

文字で書くと分かりにくいかもしれませんが。
なかなか面白い考え方です。

気軽に読んだ本ですが、意外に大きな気づきをいただいた一冊でした。

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