23日は、いよいよ最終講義。
ロバート・ディーナー博士の専門でもある、「勇気」をポジティブ心理学のコーチングにどう活かすか、というのが、最終日のポイント。
そもそも、ポジティブ心理学が始まった当初は、
① 幸福
② 楽観主義
③ レジリエンス(しなやかさ)
④ 強み
といったテーマが中心テーマでした。
そこに、ロバート(ディーナー博士)が、「勇気」という概念を持ち込み、新たな研究対象にしました。
たしかに、聞けば聞くほど、「勇気」はポジティブ心理学に不可欠だと思います。
私たちは、大小様々な「勇気」を日常生活で発揮して充実感を得ているからです。
講義では、以下の4つの条件に合うものを「勇気」として定義しました。
1. 自分自身の個人的なリスクに関するもの
2. 結果が不明確
3. 怖れや不安を感じる
4. (大きな意味で)倫理的に正しい
人間は何か行動を起こす際に、不確実な面と、確信できる面の両方を認識しています。たとえば、何か大きなプロジェクトの責任者を打診されたときもそうですし、多くの人々の中で自分の意見を発表する、といったケースでもそうです。この確信、不確信のバランスのどこで行動を起こすか、は個々人の勇気にかかっています。勇気が強いから良い、低いからダメ、ということではありません。
しかしいずれにせよ、ロバートは、この「勇気」は修得ができると言います。
「勇気指数」=行動する意志/恐怖心
という式で表すことができます。即ち、勇気を高めて行く為には、
1. 恐怖心という分母を減らす施策
2. 行動する意思を高める施策
の2点を身につける必要があります。
これら2つともに、それぞれ明確な方法があります。例えば、「自分のエゴから離れ、まわりの誰かのために」という意識を持つ事も、恐怖心を減らすことにつながります。さらに、今の問題ではなく、未来に焦点をあてることは、行動する意志につながります。他にもありますが、それはまたおいおい、整理して書いていきたいと思います。
ロバート曰く、勇気は「強み」の一つだと言います。
自分自身の強みの中に、自分自身の勇気の形があります。
そして、この講座でロバートが一貫して伝えていた事は、自分の強みや勇気がどのようなことであれ、それが「他の人より人間として優れている/劣っている」ということとは全く関係ない、ということです。
他の人と比べる事をやめて、自分自身がもっている「資源(リソース)」をより豊かに(Risouruce richに)する。そのために、自分自身の強みや持っている勇気の源泉を発揮していく。
これが、このポジティブ心理学の最も大事なことだと思いました。
参加者の方々も言っていましたが、本当に、3日間、楽しく、脳みそを使いながら勉強ができました。
このテーマは、今後1年スパンで徹底して学び、スキルを修得していくつもりです。
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