「戦略」の本当の意味とは #335

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こちらの本を、企業の経営リーダー研修などで読んでいただくことがあります。

「良い戦略、悪い戦略」(日本経済新聞出版社)

良い戦略

アマゾンのレビューでもかなり高評価です。

いろいろな「戦略」の本がありますが、中でも特に本質をついているのはこの本です。(それでも、ちょっと足りないと感じる点もありますが・・。あと、多少訳が難しいのも難点。)

要するに、巷で「IT戦略」「人事戦略」など、やたらと「戦略」いう言葉が使われていますが、それらのほとんどが「戦略でもなんでもない」というメッセージです。

例えば、

◾ 数値目標
◾ スローガン的な言葉
◾ 手法、方法、ツール

など。

これらは、戦略ではないですね。

いくら数値目標を決めて、「顧客満足を第一に」などとスローガンを決めて、営業手法やツールを導入したとしても、それらは戦略的な効果は生み出しません。(たまたま打ち手が意外にあたった、ということはありますが)

私独自の定義では、戦略とは、

「最も成功のチャンスが高い『的』に対して、『資源を集中的・効果的』に投下する計画」

です。

営業でいえば、「的」とは、お客様が潜在的にもっとも強く持っている「購買動機」が近いでしょう。

サッカーなどスポーツでいえば、相手の弱点、比較的弱い点が「的」になるはずです。

「資源」とは、仕事においては「貴重な人財(とその技能)」「労働時間」「卓越した製品、サービス力」などです。

スポーツでいえば、「選手の体力」「技術」「強み」といったところです。

つまり、「的」の話と、「資源の使い方」の話が含まれていなければ、「戦略」ではありません。(と、私は考えています)

この「戦略」の本質的な意味を理解しないと、リーダーの言葉にはやたらと「戦略」が使われているのに、実際にはそれをやっても何も結果がでない。
だから、「もっと気持ちを入れろ!」という精神論になってしまいますね。

また、戦略なしに進んでいるリーダーは、「大切な資源を無駄にしてしまっているかもしれない」(言葉は悪いですが)という危機感を持たないといけないと思います。

ちなみに、戦略は一部のリーダーが決める場合もあれば、

組織力の高い集団においては、深い「対話(ダイアログ)」を通じて、戦略的なものが浮かびあがってくる場合もあります。

もちろん、どちらが良いかといえば、後者の方が戦略自体を全員が「腹落ち」している状態なので良いはずです。

いずれにせよ、スポーツでも、企業でも、メリハリのきいた強い組織の指導者は、「あれもこれも」言わない、求めない。

ホワイトボードで「3〜4行」で書けるくらいの「的」を明確にして、あとはメンバーの自発性と能力を引き出すことに集中する。

そんな気がします。

戦略は冷たいものでも、無機的なものでもありません。
チームが一緒に成果を出すために、必要な「知恵」「工夫」であり、創造的なものです。

上記の本などをきっかけに、「戦略」の本質が多くの組織で共有されはじめると、活動にもメリハリが効いて、楽しくなるような気がしています。

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