(読書会サロン開催記)「知識労働者」が創る未来 #348

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昨晩は、この本を使った読書会/サロン。

プロフェッショナルの条件

都立大学の隠れ家的な洋風ダイニングにて。

昨年ドラッカーのセミナーも一緒に開催させていただいた、上田修司さんが共催/事務局をやってくださいました。

「プロフェッショナルの条件」は、ドラッカーの本の中でも「個人の生き方、プロとしての生き方」にフォーカスしているので、かなり多くの方に読まれています。

今回のご参加者のように、私の本を読んでいただいた後に、「ドラッカーの原著」の方も読み解きたい人には最適。

昨晩も有名企業の役員の方、マネジャーの方、起業家の方、エンジニアの方、とにかくクリエイティブな方・・様々な方にご参加いただきました。

第1回目の昨晩は、本書の中の中核的キーワードである「知識労働者」に話題が集中。

「知識労働者」はドラッカーが60年以上前に未来を予見して創った言葉です。そして彼は、「知識社会という抜本的な変化が、2015〜2020年頃まで続いていく」と著書の中で書いていました。

まさに、今年が2015年。現在に生きている当事者としてはなかなか見えないですが、今のこの「知識社会の時代」とは、何が特徴で、何が歴史上前例のない「変化」であり、今後どんな方向に時代は進むのでしょうか。

ドラッカーは、こう言います。

「知識労働者は、知識という『生産手段』を自ら有し、またその知識は携行品である」

一部の資本家や経営層だけでなく、現場で働く社員やマネジャー一人一人が、収益を生みだす「知識」「知恵」を有している時代。
実は、これは、歴史的にみて非常に「特筆すべき」時代なのです。自ら知識という生産手段を有する「知識労働者」を束ね、共通の目的や成果に結びつける為に、どんなマネジメントが必要になってくるのか、それを丁寧に解説したのがドラッカーの経営学でもあります。

そして、この「知識労働者」の時代とは、一見「機械が中心になる時代」と誤解されますが、ドラッカーの主張の本質は、「真の人間回帰」の時代ということでもあります。だからこそ、彼の経営理論は「人間」が中心に置かれているのです。

昨晩の読書会/サロンでは、その「知識労働者」というテーマを中心に、あれこれディスカッション。

・「ドラッカーの言う知識社会とは、一体何が、どのように『インパクト』を持つ時代なのか」
・「知識労働者とは、具体的には、どのような職種のどのような仕事をしている人を指すか?」
・「ホワイトカラーの人達が全て知識労働者といえるのか?」
・「システムエンジニアやプログラマーの方は、『知識労働者』か?であるとすれば、どのような点がそうなのか?」
・「現代企業で、知識労働者を活かして経営に成功しているのは、どのような会社か?」
・「知識労働者のモチベーションの源泉は何か?」
・「知識労働者のチームをマネジメントして行く上で、大切なことは何だろうか?」
・「知識社会が進んだその先に、どのような未来や働き方があるだろうか?」
・「知識労働者の働き方と、『自分自身を知る』セルフ・マネジメントはどう関係しているか?」
・「知識社会において、良いマネジメントを『実践』して行く為に、何が必要か?」

時代、経済、社会、そして経営の大きな変化について議論ができて、知的好奇心を刺激される「サロン」でした。

まだまだ語り足りないので、続きは次回に。
次回は本の中をもっと深堀りしていきたいと思います。

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