勝ち続けられるチームの「あり方」を考える

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今日は、母校上智大学サッカー部の試合に、6歳の息子と一緒に応援にいきました。

昨年まで2期、OB監督として(当然非常勤ながら)クラブ運営に携わったチーム。後輩たちの奮闘がうれしかったです。残念ながら、結果は2−3で負けてしまいましたが、久々に昨季ベンチで学生と共有していた熱い気持ち?が蘇ってきました。

昨季まで2年間、「勝ち続けられるチームとは何か」を学生と一緒に探求してきました。

「試合で勝つには」ではなく「勝ち続けられるチームとは」という問いが大事なのだと思います。

「試合に勝つには」で考えてしまうと、どんな内容でも「勝ち」という結果が出ると、どうしても気が緩みます。話し合い、徹底して詰めるべき事があっても「勝ったから、結果が出たから」という理由で、おざなりにしてしまいます。

シーズンが終わってから痛感したことですが、勝ちという結果が出ているときこそ、「我々は勝ち続けられるチームの条件を本当にクリアできているか」というチェックが必要です。そのタイミングを逃すと、急に勝てなくなり、さらにチームがバラバラになりやすい。そうなると、もはや「根本論」にかえることができず、ますます「勝ちという結果が欲しい」というサイクルにはまり、安定した結果が出にくくなります。

では、「勝ち続けられるチーム」とは何でしょうか。細かくはいろいろありますが、

■「技能(スキル、やり方)」
■「精神(あり方)」

の両方につき、

■「チーム(集団)」
■「個々人」

の双方が徹底して磨きあげている集団だと私は思います。

技能は、チームであれば戦術理解やフォーメーション、個人であれば技術や体力です。ここはもちろん重要。どのチームも徹底して探求しているところだと思います。

一方、最後に「指先一つの差」を勝利につなげられるかの鍵は、チームとしての「精神(あり方)」の方にあると思います。この「精神(あり方)」こそが「技能」をも押し上げる土台になる思うのです。

・個々がチームとしての規律を強く意識した行動をとれるか
(ルール遵守だけでなく、自己規律 Self Disciplineが重要)
・チームへ貢献する行動を必ず一日一つ、全員が認識して実行しているか
そして
・チーム内外での「挨拶」をしっかり礼儀正しく出来ているか
・両親、恩師、仲間、学校への「感謝」の気持ちを忘れずに全力でプレーできているか

などなどがチームの「精神(あり方)」に関わることです。「挨拶」「感謝」などと書くと、「非合理的」なこととして学生にはウケがあまり良くないのですが(笑)、
おそらく(特に学生)スポーツチームに関わっている方々は、こんな共通の感覚を持っていると思います。

「心からの挨拶がしっかりとできるチームは強い」

なぜしょうか。私なりに考えると、「挨拶」というのは、人間同士の全てのコミュニケーションの「きっかけ」になるものです。挨拶をきっかけに会話が始まったり、挨拶をきっかけに相手のコンディションやメンタルの状態を探ったり。

つまり、挨拶ができる人というのは、関心のベクトルが「自分」より「相手」に向いている。そして、この「相手」に意識が向いていることこそ、「チームとして成り立つ」上で欠かせない条件なのです。

なぜなら、どんなに個々人の技能やチーム戦術が論理的に完成していても、「他」との関わりや連動性が薄い組織は、極めて脆いからです。

そして、「感謝」についても同様に当たり前と思われがちですが、できているチームは少ない。どうしても「自分」「自分」になりがちです。

私が監督時代、後輩達に伝えたのは、

「いまここでサッカーが出来るのは、幼少期から、どれだけ多くの人たちが見守ってくれたからなのか。常にそれを思い起こし感謝することがパワーになる。」

ということ。

初めてスパイクを買ってくれた両親はどんな気持ちで見守ってくれたか。
(自分も息子がいるので、今はその気持ちがわかります)

厳しいながらも、成長すると心から喜んでくれた小学校時代の指導者や先生の存在は。

そして、大学のグランドを整備してくれている人たちに感謝の気持ちを持てているか。グランドに入る前に心からその場に「礼」をする気持ちを忘れていないか。

これまで、クラブを表で陰で支えてくれた何百人もの「OB」「OG」に感謝できているか。

自分では気付かない、多くの人のこれまでの「支え」に感謝できるか。

そして何より、今チームとして一緒にプレーできている先輩、同期、後輩、そしてマネージャーの存在に「有り難う」と思えるか。

「感謝」の気持ちは、上記の「挨拶」同様、意識を「自分」から「自分以外の相手」に向けてくれます。そして、それこそが、チームに不可欠な「繋がり合い」を強めてくれます。メンバーとの「つながり」そして外から応援してくれる父兄やOBとの「つながり」がチームの力になります。その繋がり合いが、ギリギリの戦いで勝利する為の個とチームの技能をさらに高めてくれるのだと思います。

技能を高める為の厳しい練習に「あと一歩、二歩頑張れるか」も、精神的な繋がりや「感謝」の気持ちがあるからこそ、です。戦術を確認して詰めるための、ガチンコの話し合いでも、信頼関係を失わないために、「繋がり」「感謝」の気持ちは不可欠です。そこが甘いと、戦術話し合いも表層的なものになります。

誤解なきように言いたいのは、「技能」的な事はもちろん重要です。しかし、その「技能」を何倍もの力にするためにチームの「精神(あり方)」が大事だと思うのです。

そして、それこそが「勝つ為に」を超えて「勝ち続けられるチームである為に」必要なことです。

どのタイミングでも遅すぎることはない。「あり方」を見直して、もう一度、「勝ち続けられる、最高のチーム」を目指して欲しい。そうすれば、必ず結果はついてくると思います。少なくとも、結果がついてくる確率を上げることは間違いないはずです。

頑張れ後輩達!

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