ケニア・ナッツ・カンパニーに見る「企業の社会的価値」

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金曜夜のニュース番組で、ケニア・ナッツ・カンパニー創業者(現オーガニック・ソリューションズ・ルワンダ 社長)の佐藤芳之さんの特集を見た。

ケニア

お名前は聞いたことがあったけれど、改めて、本当に感動した。

アフリカ・ケニアは今、中国・欧米企業を中心に「投資ブーム」。
有期雇用の需要は高まり、短期的には潤っている。しかし、ケニア人は進出してくる中国や欧米企業に「正社員」としてのポジションが奪われていくと感じている人は少なくないという。

一方で、ケニア・ナッツ・カンパニーの経営スタンスは一貫して、「現地の人と、現地に溶け込み、現地の人を活かし育てながら」発展していくスタイル。

聞けば、30年以上の勤続は当たりまえだという。辞める人は殆どいない。
親が同社で長く働き、自分たちに非常に良い生活を与えてくれたから、子供世代も入社する、という例も増えているという。

全世界的に「自動化」が企業経営の常套手段になっている昨今。
ケニア・ナッツ・カンパニーは「手作業」の多くを今も残す。

佐藤さんはこう言う。

「たとえば、この作業を自動化をしたら、少なくとも100人以上が職を失う。発展段階にあるケニアでは、それは『反社会的』だと僕は思う」

本当に感動した。
経営者が投資判断を「社会的かどうか」で決めている。
かつての日本企業にあった魂をそのまま体現されている経営者だ。

2008年には、「自分の役割は終了した」という考えで、同社の株式をただ同然で社員に与えたという。

ケニア人の後継経営者やマネジャーを育てて来たので、佐藤さんが経営の第一線を退いた後も業績は下がっていない。

企業のCSRがさらに注目されている現代。
この佐藤さんの経営スタイルほど、我々に「社会の中での会社経営のあり方」を教えてくれる例はない。

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