なぜ「足るを知る」ことが大切なのか #278

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本日受講した心理学講義では、いわゆる「カウンセリング」手法の全体像を学びました。

私はカウンセラーではありませんが、企業において、この「人間心理」と「経営課題」は急速に結びつくようになっていると感じます。

どんなに高尚なビジョンや戦略をかかげても、どんなにロジカルに説明をしても、どんなに高価な給料で人を雇い入れたとしても、結局、

「気持ち/心が入っていなければ、大勢の人を魅了する製品やサービスにはならない」

と思うからです。

もはや安いだけ、便利なだけの商品はどこにでもあります。

「人の知恵、想い、こだわり、美意識」が映し出されている製品やサービスでなければ、多くの人の共感を得られない時代です。

アップルのiPhoneやiPadの世界観の前に、日本メーカーが全く対抗できなかった理由がそこにあります。

話を戻しますが、今日学んだ「カウンセリング」療法の一つに、「ゲシュタルト療法」というのがあります。これは、簡単に言えば

・足りていないもの、欠けているもの、問題点、不足点

よりも

・足りているもの、できているもの、得られているもの

に目を向けて行く、という考え方。

講義後、講師の方に

「足りていることに目を向けるのは、なぜ、どのような面で、良い効果があるのでしょう?」

というあえて基本的な質問を投げかけてみました。講師の答えは、シンプルで、

「できていないことより、できていることの方に目を向けた方が、人が活き活きとするから。」

でした。

基本的に、これらの心理学の大前提は「一人一人の人間がどれだけ『活き活きと』いられるか」にあるようです。

会社においても、これは大切なことです。

人がいきいきしていなければ、どんなに有望な事業機会が目の前にあっても、それを最大限に活かす事ができません。

欠けているものよりあるものに目を向けるとは、我々に馴染みの深い言葉で言えば、「足るを知る」です。
足りないことよりも、足りていることに目を向けた方が心が前向きになり、幸福感が高まり、さらに成果につながっていく気がします。

今日も、貴重な学びを得られたことに感謝。

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