リーダーとそれ以外の人との「差」は、知識や経験ではない #367

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昨日は、某大企業に提供している、マネジメントトレーニングの最終回でした。
約半年間続いたプログラム。

昨日は、その集大成としての「社長へのプレゼンテーションと対話」の場でした。

「経営へのプレゼンテーション」を研修に入れるのは、

・ 分かったようで、実は分かっていないことは何か
・ 理解できているようで、覚悟はできていないことは何か

といったことを明確にするためでもあります。

社長には嘘偽りは一切通じず、本音で、ストレートに対話することが求められます。
取り繕った言葉は、すぐに「その言葉って、どういう意味で使っている?」という鋭いツッコミが入ります。

精一杯準備をして、こういう場に立つことだけでも、未来の経営を担うリーダーの皆さんに、間違いなくメリットがあるはずです。

また、将来リーダーたらんとする人であれば、社長の言葉やメッセージに、注意深く耳を傾けるはずです。

たとえば、昨日の、社長のこの何気ない言葉。

「会社で起きているすべてのことの責任は、社長である自分にある」

社長としては、当たり前、と思う方もいるかもしれません。
しかし、たとえば現在の課題の大半が自分以外の前任者の時代から続いていることもあります。
それでも、企業や組織のトップは、「責任がすべて自分にある」と言い切るのです。

受講者の皆さんに、社長が退室された後に、こう問いかけました。

「今の皆さんの持ち場持ち場において、『ここで起きているすべてのことの責任は、すべて自分にある』と断言できる人はいますか。
もしいらっしゃれば、間違いなく部下は皆さんについていきます。」

たいていの人は、「自分自身」ではなく「外の誰か」が問題を引き起こしていると考えがちです。
確かに、問題の発端は外にあるかもしれません。

けれど、その解決に挑む「責任」は、すべて自分自身にある。そう考えなければ、リーダーの立場には立てません。
自分自身の経験からも、「この課題・問題を解決する全責任は、自分にある」と思えるようになると、人は成長するのだと思います。

リーダーとそれ以外の人を分けるのは、知識とかスキルとか経験ではありません。

「このチームのすべての責任は自分が負う」と考え、断言し、行動できるかどうか

その一点だと思います。

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