現在、大学4年生は就職活動の真っただ中ですね。
自分は、コンサルタントとして多くの企業の方々と接しているからか、
大学のサッカー部の後輩はじめ、学生さんから、アドバイスを求められることもよくあります。
「志望動機」「自己PR」に何を書けば良いのか・・
面接で、どんなことを話せば良いのか・・
彼/彼女らにとっては、ほぼ初めての企業社会との接点。
分からなくて、迷って当たり前です。
なので、自分の時間がある時には、なるべく相談に乗るようにしています。
最初に学生が聞いてくるのは、
「こんな内容で書いてみたのですが、どう思いますか」
ということ。これは、わりと困ってしまいます(笑)。
逆に、僕がまず聞きたいのは、
「君は、これを書いてみて、自分自身、どう感じているか?」
ということ。
納得できていて、自分の中からエネルギーが湧いてくるような言葉なのか、そうでないのか。
そうでないとすれば、何が原因だと思うのか。
また、
「あなたが学生時代に取り組んだ事は?」
「あなたがこれまで経験した挫折は?それをどう乗り越えたか?」
といった企業の質問に、どう答えたらよいか?もよく聞かれます。
別に派手なエピソードでなくてもよいはず。
しかし、多くの学生が、
「こんな内容でよいのか・・」
と不安そう。
僕が一貫して問いたいのは、
「まず、自分自身は、心から、どう考えているのか」
ということ。
そして、
「この内容でよいか、納得できるかどうか、決めるのは、相手ではなく、まず自分自身」
ということ。
かっこいいエピソードでなくてもよいし、華々しく「乗り越えた」ストーリーでなくてもよいはず。
大体、挫折なんて、他人に胸はっては言えないような、学生時代に完全に乗り越えてなんかいないような、
そんな暗い、辛い経験の方が多いはず。
けれど、少なくとも今元気に生きて、就職活動にチャレンジしているのであれば、それは「挫折を乗り越えている」ということ。
心の中で何らかの「折り合い」をつけて、今日生きているはず。
そのプロセスを、しっかり自分で掘り下げて、率直に自分の言葉にすればよい。
学生時代のかっこいい自分にも、かっこ悪い自分にも、徹底的に向き合って、
「自分は、一体どういう人間なんだろう?」
「こういう自分が、何か一つ、強く貢献できるとすれば、それはどんなことだろう?」
という問いに自分なりに答えが出せたと思えば、胸を張って相手に伝え、相手の判断を待つだけ。
率直な自分を相手にぶつけて、それで採用されなければ、その企業とはご縁がないということ。無理に、相手企業に迎合する必要はない。
自分自身の大企業のサラリーマンとしてのキャリアは短く、決して自慢できたものではないけれど、就職活動中に真剣に自分に問いかけた事は、その後の人生でもすごく活きています。
だから、学生の皆さんには、
「まず、自分で、自分自身を深く知り、自分なりの強い言葉を見つける」
ことにトライして欲しい。
そうすれば、きっと良い出会いがあるはずと信じて。
頑張れ。
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