強烈な論客、藻谷浩介さんの主張 #408

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金曜は、慶應大学システムデザイン・マネジメント研究科の公開講座

に参加してきました。

講演者は、藻谷浩介さん。
日本総合研究所調査部主席研究員で、「デフレの正体」「里山資本主義」などの著作でも有名。

題目は、「これからの地域と日本はどうあるべきか!?」でした。

いやあ、しかし、噂には聞いていましたが、藻谷さん、本当に「強烈」なキャラクターでした(笑)。

はっきり、ずばりとモノを言う。何も、怖れていない、そんな感じ。

彼が講演で話した、日本の大きな課題というか、テーマは4点。
① 子供(働き手)の減少
② エネルギーの「使い捨て」がひどすぎる
③ 土地と建物が余剰で、「空き」が多すぎる (「骨粗鬆症」)
④ 貯蓄が消費にまわらない(「貯金の内臓脂肪化」)

これらにつき、彼曰く「誰でもネットからとれる、信頼性のあるデータ」を提示して、現状と課題、今後のとるべき施策を解説。

アベノミクスへの批判がよく取りざたされるが、彼自身は、安倍首相自身は正しいこともやっているという主張。
ただ、最も懸念しているのは、「過度な金融緩和と円安誘導」。

・金融緩和して、お金が市場にジャブジャブ出ても、「消費」は増えない
・株価が上がっても、消費には好影響はそこまで出ない

という主張を、これもデータを見せて解説。

逆に、金融緩和、円安誘導が行き過ぎたために、エネルギーの利用コストが半端なく増えている。貿易赤字の原因は、原発をとめてエネルギー輸入量が増えたからではなく、円安で輸入額があまりに増え過ぎたため、とのこと。(確かにデータを見せられると、納得感はある)

とにかく、「人口動態」のデータをすさまじい執念で追う人。
ドラッカーも、「人口動態こそが最も注目すべきデータ」と言っていたし、正しいのだと思う。

けれど、藻谷さんも言っているように「政策立案者や指導者で、人口動態の基本的なデータを読み解き、理解している人が圧倒的に少ない」。うらをとらずに、無闇に「日本経済悲観論」「強引な金融政策」を行なうことに警鐘を鳴らしています。

もちろん、全てに同意できるわけではない。
けれど、彼に反論するには、相当の「勉強」も必要ですね。

2時間の短い講演でしたが、藻谷さんの主張する「解決策(方向性)」は、

・エネルギーの海外からの「輸入」を減らし、天然資源を活かした自発エネルギーをもっともっと活用しよう(この辺りは「里山資本主義」に詳しい)
・同様に、鉄筋コンクリートよりも、木材をもっと活用した方が、エネルギー効率の高い建物になる(慶應のビルの構造についてもむちゃくちゃ文句言ってました 笑)
・都会一極集中をやめ、地方に住む人がもっと増えること(地域創成)
・地産地消の促進
・とにかく子供が生まれやすい環境、育てやすい環境に、もっとお金をまわす
(自分の子供でなくても、子供を育てている(特に数多く育てている)人にお金をまわせるように)

メディアで叩かれることも多い人。
しかし、実際に話を聞いた藻谷さんは、その「賛否両論」をふまえた上で、「信念のもとに懸命に戦っている人」に見えました。

自分もしっかり勉強し、正しいデータを読み取って正しい判断をできるようになろう。

藻谷さん

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