学校・教育機関の経営/マネジメントに関するお仕事に関わらせていただくことが増えています。
「先生の仕事に『マネジメント』の考え方を応用することができるのではないか」というご相談をいただくこともあります。
先生の仕事にマネジメントの考え方が活用できることは、間違いないです。
なぜなら、(特に現代の)先生方のお仕事は、「授業で教える」というミッションから、「クラスを『経営(マネジメント)』する」というミッションへ確実に変化しているからです。
■ 組織(クラス)のビジョン(目指す姿)を明確にする
■ メンバー(生徒)の強みや主体性を引き出す
■ チームワークの文化を醸成する
■ 成果を目指し、PDCAのサイクルをしっかりまわす
など、会社組織とクラスでは「マネジメント」面で共通することが多いです。
学校にとって「顧客」は、もちろん生徒でもあり、保護者でもあります。
学校の経営層、理事会などは、株主のような存在であり、重要なステークホルダー(利害関係者)です。また保護者は、顧客でもあり、株主のようなステークホルダー的存在でもあります。
情報化、価値観の多様化、家族のライフスタイルの変化の中で、一方的に教えるというスタイルから、クラスという「コミュニティ(共同体)」をどう舵取りしていくか、ということに(好むと好まざるに拘らず)先生への期待が変化してしまっているように感じます。
経営も同様ですが、当然、生徒や保護者の要望をそのまま受け入れるというよりも、クラスの「経営者」として「自分はこういうクラスを創りたい」というビジョンが最初に必要になります。
このビジョンがないと、特に保護者からの要望や意見に押し込まれ、精神的に大変きついはずです。もちろん、保護者からの意見はしっかり聞き、対話のスタンスを持ちつつも、どこかで「自分の軸」としてのビジョンが、先生にもすごく求められているのではないでしょうか。
実際、父兄の方にアンケートなどをとると、「先生はクレームに対して従順に対応してくださるだけでなく、毅然とした意見・スタンスも持って欲しい」という声も多いのです。
自分も息子が小学校一年生なので分かりますが、先生は本当にお忙しくて大変そうです。いろんな情報やプレッシャーにさらされ、ご自身を見失いやすくなこともあると思います。
ぜひ、「マネジメント」の要点を、クラス経営にもいかしていただきたい。
自分の持っている力で、学校という子供にとってかけがえのない存在を支援していきたいと思います。
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