「アサーティブ」なコミュニケーションとは

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月に1回、土曜午前、地元横浜で「カウンセリング学習会」という講座に参加しています。こういう講座にはあまり参加したことがないのですが、主婦の方やシニアの方など、普段仕事で接することがあまりない方達と「クラスメイト」として一緒に学ぶことができて、非常に面白いです。

そもそもコンサルティングや企業の人材育成というものには、「カウンセリング」的要素が多く含まれるもの。この講座で心理学の基礎的なテーマや用語に一通り触れる事ができるので、とても勉強になります。

さて、全10回の今日は第2回目。テーマは、

「アサーティブ コミュニケーション」

でした。

アサーティブ コミュニケーションとは、「自分も相手も大切にするコミュニケーション」(I’m OK, You’re OK)という考え方。

アサーティブ(assertive)になるとは、

「言いたいことを言おうと思えば言えるが、言うか、言わないかを自分で決めて、その結果を引き受けられる自分になる」

ということだそうです。

人間関係には、

(1) 自分を優先し、他人を後回しにする 「アグレッシブ」(攻撃・作為・支配的)
(2) 他人を優先し、自分を後回しにする 「ノン・アサーティブ」(非主張的)
(3) 自分も大事にするが、他人も同じように大事にする 「アサーティブ」

の3つがあり、(1)でも(2)でもなく、(3)をなるべく目指すための考え方やコミュニケーションのしかたを学ぶプログラムでした。

自分は、どんな人たち、どんな状況において、「アグレッシブ」になったり「ノン・アサーティブ」になったりしてしまうか?家族や仕事上の関係の中ではどうか?

確かに、特定の人間関係や、状況の中で、「強く、感情的に言い過ぎ」たり、逆に「もっと気持ちを表現すべきなのに言えずに、ストレスを抱え」たりすることはあります。

「仕事が手一杯のときに、新しい仕事を頼まれて断れない」
「誘われたときに、気乗りない状況でも、断ることができない」

などなど。自分の中にずっと抱え込んで来た「価値観」「こだわり」や「心理的な壁」が影響していることも少なくありません。

自分は、比較的そういうストレスは少ない方ですが、世の中には悩んでいる人が本当に多いのでしょうね。

またこれは、「はっきり断ればよい」とか、そういう単純なことではないとのこと。状況によって、自分で主体的に「どうするべきか」を判断して、その結果に自分で納得して責任をとれる、そういう自分であることを目指すのがアサーションの本質だそうです。

この話を聞いていて、「自己認識」ということが根本的には最も大事なのだと思いました。すなわち、自分が一体何者で、何を重視する生き方をしていて、どんなことは良しとして、どういうことはそうでないか。それを決める、自分独自の「軸」を持つことが大事だと思います。これは、マネジメント論でいうと「セルフ・マネジメント」という領域で、近年特に注目されています。

とはいえ、人間誰もが「軸」をすぐに見つけられるわけではありません。自分自身も、日々迷う事は多い。

だからこそ、アサーションのプログラムで様々なコミュニケーション技法や言葉の表現のしかたといった「スキル」を学び、いろいろ試しながら、最終的に「軸」というものを見つけて行くプロセスは大事なのかな、と納得しました。

最後に、自分なりの今日の「学び」。

人との人間関係やコミュニケーションで、

① いかなるときも「感情的に」ならないこと
② 自分や相手の状況を冷静に「客観視」する努力をしてみること
(今、どんなことが、なぜ起きているのだろう?)
③ 自分にも、相手に対しても「誠実」と言える態度や言葉を、主体的に選択していくこと

これを繰り返して、自分自身で「トレーニング」していければ、きっと自分の軸が整って来て、周囲の人とのコミュニケーションや人間関係も大きく前進・発展して行く気がします。

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