書きたいことが溜まっているのに、
最近ブログを更新できていませんでした。
久々に書くので、最近特に書きたいと思っていたテーマを。
マネジメントや仕事に関わることで、
多くの人が関心を持つ、
自分の「強み」と「弱み」についてです。
先日、ある仕事の関係で、
「自分の特性」を診断するテストを
受けさせていただく機会がありました。
これまでも何回か同様のものは受けていて、
ある程度自分の「強み」を把握していたつもりなのですが、
今回の結果は、
「え、そうなのー」
という感じの想定外のものが結構ありました。
簡単に言えば、自分の「強み」だと思ったことが
あまり上位には表示されなかったということです。
僕以外の人も少なからず、そんな印象を持ったようです。
まあ、この結果詳細は、テストが想定している職場環境や、
採用している心理学のロジックなどで変わってくるので、
あまり気にしないとして、
僕自身が今回この結果を見て、
また米国から来た専門家の方の話を聞いて
「なるほど」と思ったことがあります。それは、
「自分の『強み』は、行き過ぎれば『弱み』になり、
その『弱み』が、『強み』による成功を阻害することがある」
ということです。例えば、
「独創的で奇抜なアイディアを生み出す」
ことに長けている人は、
「戦略的に、着実にプランを落とし込み実行する」
ことが苦手になりがちです。
中小やベンチャー企業の経営者にもよくいらっしゃいますが、
社員はほとんど社長の言葉の意味を理解していないことも多いです。
また、
「一人で思想をめぐらせたり、探求したりする」
ことが好きで得意な人は、
「人の力を生かして、プロジェクトを成功させる」
ことが得意でない、
あるいは、
「人とのつながりや楽しさ」
を重視して、人間関係を築くのが上手い人は、
「合理的、論理的に仕事を進める」
ことが苦手で失敗する、ということもありますし、逆に、
「情熱的で、目的や成果に向かって没頭できる」
タイプの人は、
「周りの人と感情的にぶつかってしまう」
という弱点を露呈することもままあります。
ここでもう一つ大切なことが見えてきます。
それは、
「成功するために『強みを存分に活かす』、『弱みに十分気をつける』」
ということです。
ピーター・ドラッカーは、
「人が卓越した成果を上げられるのは、強みによってである」
「不得意なことを普通のレベルにするより、得意なことを大得意のレベルにする方が容易だ」
と言っています。
これは間違いなく、正しいです。
自分自身の経験から言っても、卓越した結果を出すためには、
「自分の強み」を最大限に生かすことが不可欠です。
だから、簡単にできる診断ツールでも、
コーチングを受けるでも良いので、
「自分の強み」をまず把握することが重要です。
私からも、お勧めできるツールや方法論が幾つかあります。
一方で、これは往々にして見落とされがちなのですが、
「弱み」が、せっかくの成果やチャンスを一瞬で破壊するリスクがある
ことにももっと目を向ける必要がありそうです。
強みを発揮して、「成功」の可能性が高まったとしても、
最後の詰め(フィニッシュ)のところで、
「弱み」が邪魔をして、成果に繋がらない、
ということがよくあります。
せっかく積み上げたチャンスを、
人間関係やコミュニケーションで潰してしまう、
または、いつも同様に、同じ段階で、同様の課題にぶつかったら、
計画を諦めてしまい、またゼロに戻ってしまう、
という現象です。
それを避ける為に、「弱み」もできる限り
正確に認識して、リスクが顔を出しそうになったら、
気をつけることが大切ですね。
(弱みは、直すのではなく、気をつけておくということ)
強みと同様に、弱みも把握していたら、
あらかじめ「成功を阻む落とし穴」を認識できます。
自分の感情を(ギリギリのところで)コントロールしたり、
自分が不得手なことを誰かに初めから頼っておいたり、
という手が打てるようになります。
まとめると、大切なのは、
① 「強み」は行き過ぎると「弱み」になるリスクを知っておく
② 求める成功を手にする為に、「強みを存分に生かし」、「弱みに気をつける」
ということ。
もちろん、自分自身だけでなく、
人材の育成やマネジメントでも活かせるはずです。
また、家族との関わりでも、活用できます。
診断ツールなどで、自分の強みと弱みを出してみて、
友人たちとお互いに分析し合うのも楽しいでしょう。
「ストレングスファインダー」や「エニアグラム」など、
簡単なものでも最初は良いと思います。
「強み」と「弱み」をメモにでも書き出し、常に意識して見る。
自分の仕事の進め方や行動をチェックする。
そうすることで、日々の充実感と成果が変わるはずです。
ぜひ、楽しみながら、試してみてください。