良い経営とは 〜昨夜の英語講座での議論から考えたこと〜

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昨日は毎週の英語とリベラルアーツ講座。

途中、参加者の発言をきっかけに、欧米企業と日本企業の根本的な違いについて議論が向かいました。

Revenue(収益) – Expense(経費) = Budget (必達利益)

Revenue(収益) – Budget(必達利益) = Expense (経費)

講師の長い外資系企業での経験からいうと、

上が 日本企業の考え方、下が欧米企業の一般的な考え方、とのこと。

すなわち、

日本企業は、収益から人件費などかかる経費をさしひいて、そこから利益目標を算出する。

一方で、欧米企業は、収益から必達利益を差し引いて、そこから経費にかけてよい額をきめる。

Budgetという言葉は、日本では予算という意味にとられています。

しかし、欧米企業は、予算や目標ではなく、必ず、何をおいても、絶対に残す利益、という意味で使っている。

これが大きな違いだと。

上記の式の、欧米企業の考え方でいうと、その年のBudgetを達成する大前提で、人件費を含めた経費を決める、ということですね。

つまり、Budgetの達成がありきで、そのために人件費がかかりすぎていれば迷わず切る、ということ。

賛成、不賛成はあると思うし、全ての外資系企業がここまでドライに考えているかどうか、はわかりません。

しかし、たしかに、ここには日本企業と欧米企業の経営に関する考え方の違いがあります。

昨日の議論でも出たのですが、

人も大切にする日本式経営が良い、結果第一主義のアメリカ式経営がよい、という二元論ではないですね。

両方が学び合う必要はある。

けど、このアメリカ式の経営の考え方が、いわゆるRust Beltと言われるような、雇用の喪失にあえぐ地域や、

貧富の激しい差を生み出していることは事実です。

経営層はBudgetを達成することで巨額の報酬を、多い人は数十億円の収入を手にし、

一方で現場の社員は、それとは比較にならないような収入でやりくりすることを強いられるわけです。

経営で大事にすべきは人なのか、利益なのか?

これはもちろん「両方」なのですが、その最適解を明快に指し示す考え方がまだまだ確立されていません。

けれど、激動の21世紀を生き、時代を創る我々は、この新しい経営課題に向き合わなければいけません。

貧富差、経済停滞、そして人々の怒りがポピュリズム的なおかしな方向にながれていく現状をみると、それを痛感します。

日本の優良で歴史がある企業の経営、特に中小企業の経営には、世界に指し示せる良い経営のヒントがたくさんあります。

それを、もっと表に出して、世界に伝えていきたいですね。

ドラッカーが言った言葉に、

「Management for functioning society」

があります。

これは、社会を健全に機能させる経営、という意味です。

すなわち、利益も安定的にしっかり残し、人も成長しながら充実感を感じて働けて、社会も潤っていく、そんな経営です。

自分も今一度、この原点に立ち返って、日々のコンサルティングやリーダー育成の仕事に取り組みます。

(付記)

21世紀マネジメント塾ではまさにこのような根本的に重要なテーマを扱いますので、ご関心合う方はぜひご参加ください。

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