数字に惑わされない人 #454

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研修や企業向けのトレーニングを実施すると、必ず「アンケート」的なもの、実施されます。

細かい会社は、「教材には興味をもったか?」「資料はわかりやすかったか?」「講師の教え方は?」「講師の知識量は?」など、細かい質問項目が並びます。

毎回、毎回、これをとる会社も多い。
中には、研修を受けた方がまるで、「評価者」みたいな書き方をしている場合も。
「これは、こうしたほうがよい」「ここは気になった」みたいな(苦笑)。
何かを学び取る、というよりも、「御客様」という気分なんですかね・・。

けど、この数字アンケート結果ってどこまで意味があるんでしょうか。
会社内で、「結果」を各部署に伝達するために、一番便利なのが「数字」だからしかたないと思うのですが。

でも、受講者も、人事部も、「数字」をつけたり、つけたれたりすることで、本当に大切なことが見落とされることもあるように思います。

評点が良ければ安心しすぎるし、悪ければまた、「大さわぎ」になることも。

大事なのは、数字が物語っている背景に、

「この研修の目指したものが、どこまで実現できただろうか?」

を深く自問することだと思うのです。

たとえば、「7割の人が不満足でも、非常に会社に貢献度の高い、前向きな3割の人は、『実務で活用したい』とポジティブにとらえている」というケースもあります。

研修には、いろいろな「温度」の人が集まります。特に、若手などはそうかもしれません。

数字に一喜一憂することではなく、その数字から何を深く読み解くか?

・果たして、このトレーニングが本当に目指したい「成果」は何だっただろう?(少なくともアンケート結果だけではないはず)

・どんな人材にはどう変わって欲しくて、どういう人材には何を新しくつかみとってほしいのだろう?

・その目的の為に、このプログラム内容・構成・時間の使い方で適切だっただろうか?

・その目的の為に、講師が「もっとも」意識し、集中すべきこと、努力すべきことはどんなことなのだろう?

などなど。

あれもこれも、全て満たすのは、無理です。
受講者も、講師も人間だから。

ある人事部のリーダーの方は、こんなことを話してくれました。

「企画の段階で、藤田さんとは、本音で腹をわって、『目的』を話し合ってきた。この研修内容のレベルついてこられない人も多少はいるのもわかっている。けれど、全員を満足させなくてもよいです。これまで話し合ったこと、藤田さんの伝えたい考え方や想いを、存分に研修の場で伝えて欲しい。数字の結果がどうこうではなく、1人でも、2人でも、この研修を契機に前向きに変わってくれればいいんです。かけているコストは、それで十分に回収できます。」

素晴らしいリーダーだな、と思いました。
準備は怠らない。けど、細かい数値結果に一喜一憂せず、「目的」に常に目を向けている。

こういう方に出会うと、一緒に仕事をしているだけで、「自分もしっかりやらなければ」と思えるんですよね。

その為にも、自分自身の修行と成長が不可欠ですが。

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