昨日の日経新聞朝刊、この記事は衝撃的でした。
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「巨大ベンチャー、米に続々 企業価値10億ドル超
ウーバーなど未上場65社 資金調達の間口広がる」
記事によると、
「創業間もない米国のベンチャーの間で、未上場の巨大企業が続々と生まれている。情報技術(IT)分野を中心に企業価値が10億ドル(約1250億円)を超す企業は直近で65社となり、最近1年半で倍増した。超低金利下で高利回りを期待する投資家や、インターネットを介した小口資金調達の広がりが、起業や事業拡大を後押ししている。米経済の復活・成長の象徴となっている。」
こうも書かれている。
「65社という数は1990年後半のITバブル最盛期と比べても約3倍。直接の比較は難しいが、日本の新興市場で時価総額が1千億円を超す上場企業は20社に満たない。
米でもこれまでは企業価値10億ドル超のベンチャーは少なく、伝説の生き物に例えて「ユニコーン(一角獣)」と呼ばれてきた。今ではもはや珍しくなく、100億ドルを超す企業も7社ある。」
この未曾有の、「ベンチャーラッシュ」時代の筆頭が09年創業の配車アプリ大手、ウーバーテクノロジーズ。空き時間に自家用車でタクシー業務を行いたいドライバーと乗客をスマートフォン(スマホ)上で仲介する。世界60カ国・地域近くで事業展開する。412億ドルの企業価値は、なんと、東日本旅客鉄道(JR東日本)の時価総額(5日の終値ベースで約4兆4500億円)を上回っているとのこと。
これ、おそろしいですね(苦笑)。日本国家の象徴的な鉄道会社の時価総額よりも、設立わずか6年のベンチャーのそれが上回っているということ。まさに、「知識時代」の波が激しく押し寄せている感じ。
以下、写真は日経新聞webより。米国経済を牽引(?)している、ベンチャーの顔ぶれ。
低金利で、行き場のなくなった「マネー」が有望ベンチャーに向かっているのは分かる。
けど、何か危ういバブルのにおいを感じることも否めないですね。
かつてのITバブルの教訓から、アメリカも当然学んでいるはず。
有望なベンチャーを、近視眼的なマネーゲームの餌食にしないでほしい。
100年先にも人間を幸福にしているような、素晴らしいベンチャー事業に育って欲しいです。
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