都会を卒業し、田舎へ向かう人々

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今朝の日経新聞1面の記事はなかなか興味深いです。

特集 「Consumer X」 第3回
若手社会人「都会は卒業」 充実ライフ、田舎でしょ

「徳島県美波町。太平洋に面した人口7500人の町にサーフィン愛好家のソフト技術者、住吉二郎(38)が埼玉県から移住したのは2012年初夏だった。東京に本社のあったIT(情報技術)企業、サイファー・テックの開発拠点開設を知り、転職した。家は1LDKのマンションから5LDKの一戸建てに替わり、家賃は逆に8万3000円から3万3000円に下がった。都心まで1時間半だった通勤時間は5分以下。収入は以前とほぼ同じ。海が近くなり、サーフィンは月2回から週3回になった。祭りの準備に同世代と時間を割く。こんな出費を通じ、地元に溶け込んだ。必要なものはインターネットでそろえ、「生活の満足度は上がった」。」

都会偏重だった居住ニーズが、若者層中心にどんどん「地方に」広がりつつある、という話。
たしかに、ITベンチャー企業が四国の田舎の村に拠点を移したり、また(都会から比較的近いものの)鎌倉に技術力のあるベンチャー企業が集まっていたりと、そのようなトレンドは間違いなく存在しますね。

賛否両論巻き起こした、藻谷浩介氏の著書「里山資本主義」ではないですが、都会から地方に人が動くことで、全体経済や生活のレベルが向上する、という側面は確かにありそうです。

インターネットの時代、都会にいなければ手に入らないものなど、殆どないですし。
子育ての環境も、都会、都心よりも、離れた場所の方が確実に良いはずですからね。

何より、一人一人の与えられる「スペース」が大きい。
私の住む横浜(地方ではないですが)でさえも、東京に比べると圧倒的に広々していると感じます。

情報過多、人口過多、ストレス過多の都会暮らしから、地方での豊かな暮らしを求めて移住する人が多いこともうなずけます。

記事の締めくくりは、こんな言葉でした。↓

「「都落ち」ならぬ「都会卒業」の流れ。今の日本ではどこでも最低限必要なものは手に入る。「豊かさの中では『生活の質』を高める需要が増す」。日本大学教授の中川雅之(53)は指摘する。
ネットを超えたリアルなつながり、趣味の時間と空間、健康な食……。地方にあるそうしたものを求める心理。都会暮らしの負担の重さ、ネット通販の充実が移住への背中を押す。若手社会人の都会卒業の流れは都市偏重だった個人消費のあり方を変える可能性を秘めている。」

全体的、長期的に見れば、若者がどんどん地方に進出して、そこを拠点にビジネスをしたり、楽しみなが生活をすることはプラスに働く気がします。

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