一緒にお仕事させていただいている、ある小学校の校長先生とディスカッションしました。
子供には、のびのびした環境と、しっかりしつけないといけない環境、両方が必要です。
しかし、明らかに、今の子供達(特に、都会にすむ子供達)に対しては、「しっかりしつける」ことの方が、優先順位が高くなってしまっています。
危ないから、公共のマナーに違反しているから、急いでいるから、まわりに恥ずかしいから・・・いろいろな理由で子供の行動に「だめでしょ」「無理でしょ」と制約を与えてしまいがちです。
しかし、校長先生は、「なるべく、自分で考えて、行動できるようになるのを待つ」重要性について語られます。
もちろん、人に危害を与えること、人の心を傷つけることは論外。厳しくその場で注意することが必要。でもそれ以外の、「大人の理屈」で制約をかけていることは、なるべく大人が手出し、口出しするのをやめてみる。
子供の頭の「自由スペース」を広げて、「小さな冒険スペース」を確保してあげる。「自分で考えて、挑戦してよいんだ」と認識させてあげる。
そうすることで、子供の中に「選択肢は自分で考えて増やせるんだ。いろいろなやり方が、世の中にはあるんだ」という実感を持てる。こういう体験を、小学校時代にどれだけ積み上げるかで、中学、高校、大学、社会人になってからの人生に大きな違いが出てくると言います。受験、部活、就職、仕事など、壁にぶつかっても「こう考えて行けば答えが見つかる」そういう確信を小学校時代の体験が教えてくれるから、と校長先生はおっしゃいます。
2人の子を持つ親としては、身につまされるお話。
子供が自分の頭で考え、実行できるようになること、これまで以上に尊重したいと思いました。
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