昨日、ある小学校の校長先生と打合せをしました。
学校経営の指針について意見交換する中で、スマートフォンやiPadを子供に使わせるかどうか、の話題になりました。
あるデータによると、幼少期からのスマホやタブレットの利用は、電磁波等により子供の脳や身体に少なからず悪影響があるとのこと。例えば、椅子に座った状態で、男の子がタブレットを腿の上にのせて操作すると、将来的には生殖機能に影響を及ぼすことが懸念されるとのことです。
英国、ドイツ、スウェーデン、さらにロシアでも、子供を電磁波から守る為に、法律でスマホとタブレットの利用可能年齢を決めているとのこと。大体が中学生までは、「使えない」、あるいは「何らかの厳しい利用制限を課す」、というものです。
米国と日本には、特にそのような制限はないですね。子供のお守りに、あるいは静かにさせる為に、どんどんスマホとタブレットで遊ばせてしまうことも少なくありません。「経済を支えている基幹産業」との摩擦をおそれての「自由主義」とも言えるかもしれません。
日本は自由でのびのびした国だ、と喜ぶこともできますが、「日本は、人(特に子供)の身体より経済的なインパクトを重視する国になってしまったのかな」という思いもあります。欧州の国には、経済効果よりも重視しようとする「ポリシー」がはっきりしている、と思ってしまうのは自分だけでしょうか。
もちろん、上記の人体に与えるデータなど、自分でもしっかり調べてみるつもりです。上記は仮説であり、確定情報ではないかもしれません。
いずれにせよ、昨日の議論の中で「そういえば」と思い出したのが米国シリコンバレーの小学校に関する記事。
シリコンバレーで人気を博す 「コンピュータのない学校」
記事は、こちらのリンクをどうぞ。
(記事冒頭引用)
「シリコンバレーでは、ハイテク設備の充実度を誇る学校が多い。ところが、ウォルドルフ・スクール・オブ・ザ・ペニンシュラは例外で、授業でコンピュータを一切使っていない。それでも、イーベイの最高技術責任者をはじめ、グーグルやアップル、ヤフーの社員たちがこぞって子供をここに通わせているという。」
シリコンバレーでIT産業の最先端で仕事をしている親が子供を多く通わせているこの小学校は、ITには全く触れる事なく、紙、鉛筆、本、というベーシックな教材を使って、子供の思考力や発想力、コミュニケーション力を無限に伸ばして行くことを目指しているといいます。
米国においても、現場レベルでは、こういう取り組みが注目されているようです。
身体への影響だけでなく、脳や思考力への影響を懸念している事例です。
ITと子供の成長、という観点からも、多くの考えるべきテーマを与えられた昨日のミーティングでした。
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