Corporate Identity (CI)の概念を再定義する

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日曜日に、「CI」という分野について、様々なバックグランドを持つ皆さんと意見交換させていただきました。すごく、学びや気づきが多かったです。

CIというのは一般的に、主に大企業が、広告代理店やデザイン事務所に依頼して、企業ロゴのデザインからウェブサイト、ポスター、カタログ、名刺、封筒など、社外に対しての「コミュニケーション」を統一的にデザインする取り組みの総称です。

今回の議論では、「CI」という枠組みそのものを、一度「再定義」して、これまでCIというサービスのメリットを享受できていなかった企業や業種にも、適用可能なのかどうか、などにつき意見交換しました。

皆さんと議論しながら、考えてメモに整理したことは以下です。

■ CIとは、文字通り、「企業の存在意義」のこと。それは、単にロゴの作成やPR文作成にとどまらないはず。

■ 自分の中でのCIの定義は要するに「企業のあり方に関する、社内外的な約束をビジュアル的に表現すること」だと思う。

■ 組織は大きくなると、何を目指して事業活動をするか、という「社会への約束」が曖昧になりやすく、その結果様々な非効率が生じやすいもの。それを防ぎ、社内に正しい統一感を生み出し、顧客に独創的な事業価値を伝えていく為に、CIは必要。

■ 「社内外的に」というのは、社外の顧客や株主だけではなく、当然、社員自身もそのコミュニケーションの対象になるべき、ということ。成功するCIとは、そのコンセプトにより、社員の考え方や行動に、一貫した改善効果が生まれる事だと思う。

■ そして、「CIのためにCIに取り組む」のではなく、「企業を、会社を良くする為に」CIに取り組むことが必要。その為に、マネジメント論の中でも扱う「良い会社とは」「良い組織とは」という問いや、「自分たちの顧客は誰で、顧客はどのような価値を買うか」という根本的な問いがとても大事。

ここまで考えてくると、CIはデザインの一手法だけを指すのではなく、会社として目指すコンセプトを再定義して、まさに社内外にそれを「ビジュアルに(目に見える形で)」発信することに他ならない。

そして、その手法には、デザインはもちろん、事業のコンセプトデザインや、組織風土改革、対話の場の創造など様々な方法論が必要になってくると思う。

新しく、且つ本質的な形でのCIの手法について、じっくり考えて形にしてみたい。
そう思える、有意義なディスカッションでした。

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