昨日の日経新聞朝刊。
このような記事がありました。
↓
「家事支援のベアーズ、「プロの技」伝授 」(2015/2/14 朝刊)
「家事支援サービス大手のベアーズ(東京・中央)は家事に関する「プロの技」を消費者に伝授するサービスを始める。洗濯や掃除などテーマごとに、インターネットと通学形式で講座を設ける。家事を極めたい主婦やひとり暮らしの男女らの受講を見込むほか、自社サービスの担い手を育てる狙いもある。」
記事によるとベアーズが、「家事大学」の名称でパソコンやタブレットで受講するeラーニングを2月中に始め、「掃除学」「洗濯学」「食卓学」「居住空間学」の4科目で専門家が講義するとのこと。
これは画期的であるし、興味深いです。
(失礼ながら)一見、「学問」と全く結びつかない「家事(お掃除や選択)」を「学問」にしてしまうという。
ドラッカーはかつて、「『組織にある知識資本』が事業の競争優位性をますます左右するようになる」と断言しました。
私も、事業に関わる上でまず注目するのが、
「この会社/組織に、顧客が買いたいと思う『知識資本』がどれくらいあるか」
「如何に、その『知識資本』を見える化し、事業に活かせるか」
ということです。
もし、その「知識資本」が低ければ、たとえ一時的に商売が上手くいっていても、すぐに他社に真似されてしまい、持続性がありません。
一方で、「え、ここの社員の皆さんは、こんなすごい知識や知恵を持っているのか。これは事業にもっと活かさないともったいない。」と思う会社もあります。
ベアーズのように「学問」「学校」という形もあれば、コンサルティングや情報提供サービス、というスタイルも様々あります。
しかしいずれにせよ、社内で蓄積して来た、貴重な「知」に着目して、それを事業に活かす、「知識資本化する」考え方が、今後の企業にとって不可欠になります。(もちろん、個人にとってもですが)
ベアーズの高橋ゆき専務とは、いろいろな場所でご一緒させていただくことがあります。
エレガントさ、温かさ、そして強い起業家精神を併せ持った、とても素敵な方です。
今後も、ベアーズを応援していきたいです。
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