前々回のブログで、
日経新聞の記事を題材に、
「2030年、日本から大企業がなくなる」という説について書きました。
「大きな組織から、小さくて、俊敏な組織へ」
これは、不可避な流れかと思います。
情報技術の発展とグローバル化の波の中で、
市場や事業環境は、かつてのような「安定」「成長」ではなく、「不安定で」「変化に富んだ」ものに変わります。
そのような時代には、
人間がその知恵、知識、完成を存分に発揮し、
チームでのパフォーマンス力を高めながら、
ITの力も存分に「利用」しながら、
良いものをスピーディーに生みだして行く時代になるはずです。
こう書くと、何か「機械的で、味気ない時代になるのではないか」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし実際には、その逆で、むしろ「人間にしかできない能力、発想」がますます重要になってくる、
「人間回帰の経営の時代」になるはずです。
「大企業の時代」は、「仕組み、自動化」により組織全体の生産性をあげることが成功条件でした。
しかし、「小さい組織やプロジェクトの時代」は、卓越した発想やアイディアこそが勝負になります。ITができることはITにやらせればよい。
よく言われる事ですが、「ITができない人」がまずいのではなく、「ITでもできることしかできない人」が淘汰されていく時代になるはずです。
ある意味、「高度経済成長」「金融資本主義」で本質から外れた「事業」の姿がもう一度取り戻される時代かもしれません。
大組織の中での「決まり事」「ルール」は、新しい時代には殆ど意味を持たなくなるはずです。(もちろん、良いルールは残るけど)
大変な面も多いですが、おもしろい時代になっていきますね。
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