「マネジメント層の強化が経営課題。しかし、具体的にどうすればよいのかわからない。」
昨今、多くの企業(大企業、中小企業問わず)、いただくご相談です。
世の中に「マネジャー研修」はたくさんあります。
「財務研修」「ビジョン策定研修」「コミュニケーション研修」「戦略立案研修」・・・様々です。
また、もちろん「MBA」も代表的なマネジャー育成プログラムです。
しかし、果たして、これらのプログラムの先に、
「良いマネジャーになるとは、何をできるようになることか」
という問いと、その答えはあるのでしょうか。
誤解を恐れずに言えば、多くの場合、最先端の経営理論や教材を「教え、体験させる」ことがマネジャー育成と混同されています。
私が、プレゼンテーションでよくお見せする資料が、こちらです。
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この資料で言いたいことは、「アプリ」をいくら搭載しても、「OS」がなければ、マネジメントは上手くいかない、ということです。
マネジメントの個別の技能の「総体」がマネジメント技能ではありません。
個別の技能は、コンピューターで言えば、「アプリ」であり、もっと大きな幹として「マネジメント思考」という「OS」が必要になるのです。
個別の技能が長けていても、生身の人間の組織を持つと、チームを崩壊させてしまうようなマネジャーがいるのは、そのためです。
マネジャーに不可欠な技能を「一つだけ」あげるとすれば、それは
「人とチームの力を活かして、価値ある事業成果をあげる能力」
です。
この大目的にのっとれば、おのずと、その為にどのような技能や習慣を身につけるべきかが見えてきます。
・社会や市場動向を観察する力
・その市場や社会を意識した上で、自組織特有のミッションや戦略を策定する力
・その目的、目標に向けて、人の内在的な強みを引き出し、活かす力
などです。
私が学んだ経営学の土台でもある、ドラッカーの理論は、非常に包括的に、そのマネジメント技能の「OS」(と、様々なアプリも)について重要なことを教えてくれます。