東芝の不正会計、いろいろなことが明るみに出れば出るほど、
あらためて経営層(歴代経営者)の罪は重いと感じます。
(写真・記事は、Huffington Postより抜粋)
まさか老舗優良企業の代表のような東芝で、経営層がこんなに「浅はかな」オペレーションをしているとは。
現場で奮闘する優秀な社員たちは浮かばれませんね。
有識者は誰もコメントしませんが、この東芝が「失ってしまうもの」の本質は何でしょうか。
失ってしまうのは、「財務資本」だけではありません。「知識資本」も失ってしまうリスクがあるのです。
ドラッカーの教えを思い出しています。
私が、彼から学んだ大切なことを要約すると、こんな感じです。
「株主至上主義、業績至上主義になった瞬間に、知識労働者はその組織で働くモチベーションを失う。
知識労働者は、収入だけでなく、社会的な貢献性や仕事の『意味』『倫理的意義』そのものに働きがいを求める。」
株主至上主義、数値管理至上主義にドラッカーは強く警鐘を鳴らしていました。
組織がそうなってしまうと、知識労働者たちのモチベーションは著しく下がり、知識資本が減退すると。
確かに、クリエイティブな知識労働者ほど、仕事に「社会的責任」「社会的意義」を強く求めますね。
経営層の道徳観はお粗末でしたが、社員は優秀な人が多いのが東芝。
ここで一気に膿を出し切って、さらに素晴らしい組織に生まれ変わって欲しいです。