(ありがたいことに)殆ど休みがない日々が続いているからか?あらためて、このような本を読み返しています。
マルクスの「資本論」と、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん、貧乏父さん」の内容を深く分析して書かれています。
著者の小暮太一さんいわく、
「2つの書は、根本的に同じ事をいっている」
とのこと。
すなわち、資本主義のメカニズムの中では、
どんなに大企業で働いていても、どんなに高い給与をもらっていても、
個々人が本当の「豊かさ」を実感できることはないと。その根拠を、経済学的な切り口から興味深く解説されています。
著者は、「あなたの給料がどのように決まっているか、論理的に説明できますか?」という問いかけで、
現実に目を向けさせてくれます。
同じ資本主義でも、ドラッカーが提唱した「知識資本の時代」というコンセプトがこの本ではあまり述べられていない。
だから、論としてやや突っ込みどころも多い気がします。
が、いずれにせよ、非常に興味深く本質的なことが書かれています。
目の前の収入額やキャッシュに惑わされることなく、
「資産を日々積み上げられる仕事をしよう」
というメッセージは、心から共感できるものでした。