昨日の日経新聞夕刊に面白い記事がありました。
「駅ものがたり 大手町 ビジネス街でガチャポン人気」
という記事。
記事冒頭には、こうあります。
「地下鉄大手町駅(東京・千代田)で丸ノ内線から千代田線に乗り換えようと、構内を歩いていた時、ある「疑問」を抱いたというビジネスマンは少なくないのでは。通路に並ぶ24個のカプセル玩具販売機(ガチャポン)。日本経済の中心地で、子供向けのおもちゃが売れるのだろうか――。」
そう、なんと大手町に本来子供用(我が家の息子も大好き)の「ガチャポン」が多数並べられて、それがかなりの売上をあげている、というのです。
記事によると、「大手町駅の1台あたりの売り上げは全国平均の2~3倍。」で、「ピークは平日の夕方で、乗り換えで駅を利用する学生や若い会社員が購買層の中心」だという。
大人に人気のあるアイテムを入れているものもあれば、通常のガチャポン同様に、子供向けのものもある。
いずれにせよ、大人が自分用に、子供へのお土産用に「大量に」購入しているというからすごいです。
シンプルだけれど、これも「発想の大転換」から生まれたイノベーションです。
これまで同様の商品でも、ちょっと「売り方」の視点を変えるだけで、大きなヒットが生まれる。
ガチャポンと言えば、スーパーや子供用の施設、高速道路の家族連れサービスエリア、といった場所に「置く位置」が決まっているものと思っていました。大手町駅というビジネス街の中心に置くなんて、「これは気付かなかったな」という感じですよね。
多くの会社が大量のお金と時間をかけて「イノベーション」に挑もうとする中で、この「大手町ガチャポン」の成功例は、重要なヒントを与えてくれている気がします。
(写真は日経新聞の記事から)
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