本日、母校サッカー部の後輩達の応援に行きました。
昨年まで2期(非常勤とはいえ)監督を務めたチーム。今年はなかなか応援に行けていませんが、後輩達のことはいつも気になるものです。
今期は、良い試合をしながらも、ギリギリのところで運を逃すこともあり、なかなか苦しい試合が続いています。今日も、惜しいところで2−4の惜敗。無失点で抑える試合では点が入らず、今日のように2得点した試合では惜しい失点がかさむ。つくづく、生ものであるスポーツは難しいです。
観戦していて、改めて思った事。
それは、
「上手い選手」と「怖い選手」の違い
です。
相手のチームにも、母校のチームにも、両方に言える事ですが、
全般的に技術が安定していて、見ていて「上手いなー」と思う選手が、必ずしも、試合の中で「怖い」わけではない、ということがあります。
一方、全体的には、あまり「まとまって」いなくても、何かおぞましい程の武器、強みを持っているプレーヤーがいます。
・抜群の縦に抜けるスピード(また、縦を狙う貪欲なマインド)
・ありえない打点のヘディング
・相手がいやがるスペースを貪欲に狙うパス能力
・何故か、ゴール前で「嫌な」ところにいるポジショニング
・ペナ付近でボールを持ったら「何が何でも俺が打つ」という気迫
などなど、様々な形があるかもしれません。
「全体点」は高くなくても、そういう「武器」をいくつか持ち、それを発揮することを「虎視眈々と」狙っているような選手は、見ていても、対戦しても本当に怖いものです。
かつて、(今ほど活躍する前の)錦織選手を見て、ある評論家が
「彼には、Killer’s Instinct がある」
と言っていました。
このKiller’s Instinct とは、訳せば「しとめる本能」とでも言えるかもしれません。
全体的な技術は他にももっと「上手い」選手はいる。しかし、錦織選手には、相手のいやなところに攻め込み、「ポイントの取り方を知っている」という特性があることを言いたかったのかもしれません。
この、「上手い」よりも「怖い」存在というのは、仕事の場面にも置き換えられます。
何をやらせても(知識、話し方、書き方 など)全般に「非常にレベルが高い」人材がいる一方で、何か欠点もいろいろあるけれど、「どんな発想が飛び出すか分からない」「異常な程の前進力、突破力がある」という人がいます。
明らかに、何か「成果」「創造」「革新」を生みだすのは後者のタイプでしょう。
スポーツ同様、企業の中でも、「全体的に上手い」ことが評価される傾向はあるのかもしれません。しかし、「どこかとんでもない武器、強みがある」ことも、もっと評価して、活かしてあげてほしい。
スポーツでも、仕事でも、何かを「成す」というのは、そういう人のような気がします。
(話を戻して)後輩達には、存分に自分の、仲間の強みを発揮させて勝利をつかんでほしいと切に願います。
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