7月14日付け日経新聞朝刊の「池上彰の大岡山通信」というコラム。
第5回目のタイトルは、「読書会の醍醐味 異なる解釈、発見の連続」。
東京工業大学で「リベラルアーツ(一般教養)」を教える池上氏が、時折学生の読書会開催のサポートをしているといいます。
6月の読書会の課題本は、以前の私のブログでも書いた、
『申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。』(カレン・フェラン著、神崎朗子訳、大和書房刊)
だったとのこと。
現代の経営学の「盲点」を、豊富な事例で説明している本です。
最先端の経営理論や、「ツール」の長所、短所を話し合いながら、「本来、会社とは、経営とはどうあるべきか」を論じ合う。池上さんと、読書会できるとは学生にとっても贅沢ですね。
この写真にあるように、当日の読書会での議論のポイントは、
① 既存の理論やモデルをどう生かすべきか
② 会社はどうあるべきか
③ 会社や数値目標や業績評価によって人を管理すべきか
だったそうです。
「ああ、自分と同じようなことを池上さんも考えているんだな」などとおこがましいことを言う気はありませんが(笑)、普段自分がお客さんと話し合って、詰め合っている内容とほぼ全く一致しています。
やはり、リベラルアーツを教える池上さんが「経営」を語ると、これらの視点は不可欠だということなんですね。
私が教えを受けたピーター・ドラッカーも「マネジメントとはリベラル・アーツである」という言葉が有名です。
自分が追求しているのも、やはり、人間が本当に豊かに、自由に、幸福になるための、リベラルアーツとしての「マネジメント」なのだな、と再認識できました。
これからも、コンサルティング、コーチング、勉強会などで、このテーマを多くの人と話し合い、本質的に大切なことが何か、を共有していきたいと思います。
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