「2030年。日本は大企業がゼロの国になるかもしれない。こんな予測が話題だ。景気回復で総法人数は増え始めたが、大企業だけは年約1200社ペースで減っているためだ。
法人税法は資本金が1億円超の企業を「大企業」、以下を「中小企業」とする。国税庁統計によると、13年度の大企業数は2万1916社。2年で2464社減った。このペースならあと15年程度で大企業はなくなる。」
とのこと。
この記事は、税負担の重さ、という観点で大企業消滅を論じています。「大企業」の基準である資本金1億円をきる企業が増えてくる、と。
しかし、現実は、税的側面だけでなく、当然社会環境的に、大企業は消滅していく、と僕は見ています。
50年後の若者から
「え、会社って、昔はそんなに巨大だったの?」
と言われるようになるかもしれない。まるで、恐竜時代を振り返るように。
情報化と多元化の時代。こういう変化が激しい時代は、とにかく、巨大なものは向かない。
動きが鈍く、人を雇用した分のメリットをなかなか生み出せない。かつては右肩上がりで経済が成長する中では、巨大化が成功条件だったけれど、今は違います。
そういう意味では、景気が良くなると一律新卒採用を大幅に増やす横並びの大企業が多いことには疑問を感じます。
もちろん、一部の、突き抜けた「超大企業」は稀に残るかもしれないけれど。
Small and Agile (小さく、俊敏)
ずいぶん前から、自分はこれが発展する企業の条件だと主張してきました。たとえ母体が巨大でも、それぞれのマネジメントユニットは、小さく敏速に動けること。
京セラ創業者の稲盛和夫さんが築いた「アメーバ」、リクルート創業者の江副さんが作った「プロフィットセンター」は、小さく俊敏なチームが躍動する経営を実現しました。
これから、10年。ますます、がらりと、働き方も雇用も変わるはずです。
そういう時代に最も求められるのは、
自分自身を活かすセルフマネジメント
と
一緒に働くメンバーを活かすチームマネジメント
の2つ。
未来のテーマについては、またゆっくりと書きたいと思います。
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