仕事柄、「事業計画の作成」をご支援させていただくことがよくあります。
自社内での新規事業もあれば、ゼロから事業を立ち上げるなど、様々な「事業計画」をどう立てるか、どう相手に伝えるか。
その事業計画には、大体10〜15の主要パートがあります。
その中で、私が一番大切だと思っているのが、「第1章」。
第1章は、「なぜ、その事業にとりくむのか」です。
・ 事業を通じて解決したい、課題や問題は何か。
・ 解決したい、人々の不満や不安は何か。
・ どういう面で、世の中を、人々をよりhappyにしたいか。
・ 誰を最も喜ばせるための事業なのか。
などなど。
よく申し上げるのですが、この第1章が最も相手(経営層、金融機関、VC、主要顧客など)に訴えられるパートです。
かっちりした文章だけでなく、ストーリー、エピソード、映像、画像など、様々な表現方法を用いることができます。
最初に強い情熱や想いを相手に伝えられれば、あとの実現方法の部分が多少まだ「粗さ」があっても、助言をもらいながら改良していけるところです。
しかし、情熱や想いが伝わらない場合は、そのことを外部から助言したり改良したりする支援はほぼできません。
そういう意味で、冒頭の部分で事業計画プレゼンの成否の8割くらいは決まっているのではないか、と思うほどです。
よく、「こういう機関に見せる場合は、どんな書き方がよいですか?」という質問も受けます。
そういう場合は、答えは
「ご自身が最も、後悔しない書き方を」
ということになります。
たとえば、見せる相手がお役所でも、相手のご担当者さんの考え方や判断基準は様々。
「こういう想いをストレートに書いてダメだったらしかたない。」
そう思える、自分が最も後悔しない、自分らしい書き方でよいと思います。
就職活動でよく学生が、「こういう業界には、どんな書き方がよいですか?」と聞いてきたりしますが、それも同様。「自分が後悔しない書き方」が一番良いはずです。
かっちりした文章が自分らしいと思えば、それで。
より感情をストレートに表現するのが自分らしいと思えば、そのような書き方で。
唯一絶対の方法はないので、自分らしいと思える表現が最も大切。
それが、一番後悔しないはずです。
そんなことを最近、現場で特に感じています。
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