前の投稿とも関連しますが、
組織で成果をあげられる、優れた部門長、マネジャーの特徴ってどんなことかな?、と考えました。
いろいろな組織や職場の人たちからヒアリングして、ある一つの「イメージ」が見えてきました。
それは、
「とても信頼され、尊敬されているけれど、暇そうなひと」
というイメージです。言葉が適切かわかりませんが・・
ペンと手帳だけ持って、部下との対話や重要な意思決定にだけ、時間をたっぷり使っている人。
そんなイメージでしょうか。
当然、尊敬や信頼がないのに、単に暇そうな人は「あの人一体なにやってんの??」となってしまう。
単に暇そうなだけではダメ。
その人間性、目的意識、戦略性、実績、知識、判断力、勇気、倫理観、価値観などがメンバーに伝わって、
尊敬や信頼を集めている人は、その存在時代が組織の求心力になり、精神的支えにもなる。そこが大切。
さらに、その人が「わさわさと仕事に追われていない」ことが大事。
ある意味、「暇そうで、いつでも助けを求めたり相談できる人」というのがポイント。
実際、部門長は、現場の実務で動き回ることではなく、
・メンバーのモチベーションや仕事への主体性を高める事
・ばらばらになりがちな目的を共有していくこと
・困難な時に相談に乗ってあげること
・組織全体のリスクを俯瞰して、その打開に備えておくこと
などが大切な役割。部門長がこれをできなければ、組織はバラバラになりやすい。
やってみると、想像以上に「時間がいくらあっても足りない」大切な役割なのです。
だからこそ、「一見ひま」に見えることがとても大切。本来のマネジメントの仕事に集中できる、という意味で。
けれど、組織では「自分は暇に見られたくない」という考えのリーダーが多いので、なかなか難しいのも事実です。
妙なこだわりを棄てたら、もっと組織全体として成長するのに、と思います。
「信頼され、尊敬されているけれど、暇そうなひと」
こんな部門長が数多く現れてほしいと思います。