先日も、ある企業の事業部長研修で話題になったテーマ。
管理をしすぎても、自発性・創造性を奪う。
かといって、自由すぎても、一体感が失われる。
では、どうすればよいのか?
理想とする組織づくりのイメージとは?
ここで、ドラッカーの、
「共通の目的と自己規律によるマネジメント(Management By Objectives and Self Control)」
について学び、議論しました。
この考え方は、ドラッカーの著書の中にも詳しく書かれています。
結局、ある程度の規律も必要だし、目的に対する一体感も必要。
それを同時に満たすのが、上記の「MBOSC」の原則です。
自由であるだけでなく強い目的や意義、使命感の共有があること。その目的達成が自由の前提になっていること。
そして、ルールは最低限なものにおさえ、可能な限り「自己規律」にゆだねること。
目的の強い共有、腹落ち、により「言われなくても自ら規律する、自らにルールを課す」状態を目指すこと。
これが最も生産的で創造的で、働き手のやりがいが高まりやすい組織のイメージ。
もちろん、これは理想の組織像。
けれど、多くのマネジャーが「理想の姿」自体が見いだせなくて困っています。
まずは、「目指す姿、理想は何か」を明確にすることが大事。
その理想像と比べることで、「自分たちには今何が足りていないか、どうすればより良く変われるか」が見えてきます。