昨日の女子サッカー日本代表の、ワールドカップ決勝の敗戦、残念でした。
(写真 JFA より)
前回ワールドカップ決勝で激戦の末にアメリカに勝利しているからか、この両国の力は均衡していると思いがち。
しかし、実際には、昨日の決勝までの対戦成績は、日本の1勝6分23敗。
歴史も、実績も、体力も、圧倒的にアメリカに分がありました。その中でも、最後までよく頑張ってくれました。
しかし、あの大観衆、そして決勝の大舞台。
経験豊富な守備の要、岩清水選手ですら、明らかにいつもの冷静さを失っていました。
開始約10分で4失点。おそらく、彼女たちが10年、20年とサッカーをしてきて、経験したことがない展開だったはず。
それが、夢見たワールドカップの決勝で現実になるのだから、サッカーは残酷です。
最近では、自国開催のワールドカップでドイツに「歴史的大敗」を喫したブラジル男子代表の記憶が新しいです。
私も学生時代にサッカーをしていました。守備のポジションだったからなおさらよく分かります。
開始早々の4失点、、頭が「完全に真っ白」になります。
何もかも投げ出して、逃げ出したくなります。
何で?どうして?という「不当感」が頭を駆け巡ります。
誰のせいだ?自分が悪いのか?と。
それが、大観衆の前で、日本全国の期待を背負った舞台であれば、なおさらなはず。
しかし、彼女達は、強い精神力とチームワークで逆境に立ち向かってくれました。
鉄壁、屈強なアメリカ守備陣を崩すべく、持ち前の「パスワーク」を堂々としかけ、献身的に走りました。
もちろんミスもあったけど、一つ一つのパスを「丁寧に」味方に届けるという意思を強く感じました。
何より大切な姿勢である、「大差がついても、まず1点ずつ」の精神を見せてくれました。
そして、決勝までわずか1失点のアメリカから、2点を奪いました。
女子サッカーのレベルが全体的に上がる中で、3つの大きな大会で連続して決勝迄進んできた偉業。
そして、決勝の逆境の中で見せてくれた、まさに大和撫子の「スピリット」。
この悔しい結果から、彼女達全員がまた這い上がっていくことで、「大切なことは何か」を私たちに教えてくれる気がします。サッカーという素晴らしいスポーツを通じて。
勇気をもらいました。感謝。