Facebookに書いた記事を転載します。
みなさんからいろんなコメントもらい、参考になりました。
(ここから)
ここでも子育てをしていてつくづく難しいと感じるのは、
本来、子供が自ら気づき、乗り越えるべき課題(スポーツでも勉強でも)に、
親である自分がどこまで踏み込むべきか。
スポーツの指導者の方や専門家は皆、
「子供が自ら気づくまで、根気良く待ってください。」
という。
これは、否定しない。
けれど、「信じて待つ」ということは、
常に何も言わず、我慢していることなのか?
と考えると、それも違うと思う。
時に厳しく叱咤激励することと、「信じて待つ」
ことは矛盾するわけではないはず。
子供でも、部下でも一緒かもしれないけど、相手に、時に厳しく、自分がどう思うかを伝えるとき、大切なのは、
「いま、自分はリスクを冒している」
と認識すること。
リスクとは、本来最も大切な、「自ら課題を解決する主体性」を、相手から奪ってしまうかもしれないリスク。
そのリスクを考えると、正直、こわい。
けれど、リスクを冒してでも、いま伝えたいことがあるなら、率直に伝える方がよい。
リスクを認識しているから、伝える方も責任を意識する。責任を意識するから、相手に全力で向き合おうとする。全力で支えようとする。
結果として、それが「この人は、自分に真剣に何かを伝えようとしている」という形で相手の心に届くのではないか。
そして、それを受け止めた上で、自分はどうするか?という問いを相手が主体的に持ってくれれば素晴らしい。
こんな言葉を思い出した。
「相手を信頼するということは、相手を好きになることではない。常に同意できることでもない。相手のいうことが真意であると確信を持てることである。」(ドラッカー)
リスクはある。
しかし、相手に心から伝えたいことは、伝えてみる勇気も必要。子育てでも、仕事でも。
それが、伝えたい「真意」であるならば。