会社で「イノベーション」はなぜ起こりにくいか #548

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イノベーションとは何でしょうか?

こんな質問を、よく様々な場でさせていただきます。

主に、「自社でイノベーションがなかなか起きにくい」と悩んでおられる経営幹部層やマネジャー、また人材育成担当者の方の集られる場において、です。

「変化することを恐れている」
「忙しすぎる」
「成功体験を捨てられない」

いずれも、なるほど・・と思うような答えもあります。

しかし、本質的な答えではありません。

なぜ、会社でイノベーションが起きないか。理由は、2つあります。

1つ目は、「経営におけるイノベーションの本当の意味が理解されていない」
2つ目は、「イノベーションの原因と結果を取り違えている」

の2点です。

まず1つ目のイノベーションの本当の意味、定義づけについてです。経済学者のシュンペーターの言葉にさかのぼるまでもなく、イノベーションとは、「技術革新に限らない」ものです。業務を変える、人材のポジションや配置を変える、なんでも「イノベーション」になりえます。では、何ができていればイノベーションなのか。それは、

「資源の生産性が低くなっている分野から、より生産性が高い分野へ、資源をシフトさせる」

ということです。例えば、これまで作成していた事務資料。かつては意味や効果があった業務でも、今日ではもはやほとんど価値を生み出さないとします(あるいは、必要だと言っている人がいたとしても、その人自体が知的怠慢でそう言っているだけの場合も含め)。その業務をなくし、同様の効果をシステムなど代替の手段で行うことで得られるようになったとすれば、それはイノベーションの第一歩です。人員の労働時間という希少な資源を、より生産的な仕事に使うことができるからです。

また、これまでなかなか活用できていなかった女性やシニア社員がいきいきと貢献できる「事業領域」を開拓できたとしたら。それも間違い無くイノベーションです。人的資源の生産性が低くなっている仕事から、生産性が高い仕事に移しているわけですから。

そして、2つ目の、「イノベーションの原因と結果を取り違えている」というのは、企業人との会話で本当に顕著に現れます。「イノベーションとは何か?」と問われると、多くの人が、

「画期的な発明や革新が起きて、人々の意識や考えが変わること」

と答えるのです。

しかし、そうではないのです。逆なのです。

「意識や着眼点を変えることで」新しい発想やアイディアが生まれ、それが現場で何らかの形として現れることがイノベーションなのです。なので、一般的には、完全に原因と結果が逆になっています。多くの人が「画期的な発明や革新が」起きることを待っているだけで、日々の自分の「視点」「着眼点」を変えることができていません。

大発明でなくてもよいのです。

目の前にある仕事、販売方法、商材、人材の生かし方、について「より価値を生産できるように、少し変えてみよう」、こう考えられて、結果を変えることができる人が真のイノベーターなのです。

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