昨晩は、今関心を持っている「アドラー心理学」の専門家の方達による勉強会(セミナー)に参加させていただきました。
幸運なことに、たまたま昨日はさほど大人数でもなく、とても魅力的な参加者の方達と「アドラー」心理学についてじっくり議論ができました。
勉強会の講師は、ミネソタのアドラー心理学の大学院(Adler Graduate School)をご卒業された梶野真先生。梶野さんは、「アドラー・スクール」、自分は「ドラッカー・スクール」と、何か卒業大学院のイメージも近く(笑)、以前から、ウェブサイトの情報で梶野さんのことも存じ上げていました。
今年ご卒業されたばかりの梶野さん。これから著書も複数出版されるご予定とのこと。そんな方と初めてお会いしてじっくりお話しができるのは、本当にラッキーでした。(しかもたまたま同い年。ここでも勝手に親近感アップ!)
「こんなセミナーありますよ」といってこの会のご縁をくださったのが、アドラーシニアカウンセラーでもある、鶴田恵美子先生。その案内の講師名がウェブで拝見していた梶野さんだったので、急ぎ申し込みました。ちなみに、鶴田先生の講座に10年前から参加されていた梶野さんが、鶴田先生の助言もあり、米国のアドラースクールへの留学を決められたという経緯もおありとのこと。すごいご縁です。
その後の懇親会では、大学院で教育学で修められ、さらに横浜の小学校教諭として長年のキャリアをお持ちの三上先生も含め、4名でお話しできたのが、さらに幸運でした。三上先生も、アドラー心理学はもとより、様々な知識をお持ちでその博識ぶりに脱帽です。
さて、上記の梶野真さんの勉強会に話しを戻します。
この会のタイトルは、「アドラーに学ぶ、男の生き方」。
アドラーの心理学を土台に、男としての生き方を考えるというもの。
3時間があっという間に過ぎてしまったのですが、いろいろ学び、気付きがありました。
・アドラーの生い立ちとその思想の源流
・アドラー心理学の特徴
・19世紀末〜20世紀初頭の一般的な「男性観」「女性観」について
・アドラー心理学による「男女」の考え方、見方について
・アドラー心理学から、男性も、女性も、どのような「生き方」を学べるか
という大きな講義と議論の流れ。
そもそも、まだまだ自分はアドラー心理学の基本が理解できていないことも判明。
「嫌われる勇気」はじめ関連書籍をもう一度じっくり読み直したいと心に誓いました。
しかし、間違いなく思うのは、このアドラーの「勇気づけ」の心理学と、ドラッカーの「人の強みを土台にした経営/マネジメント理論」はつながっているな、ということ。
実際に、年齢はアドラーさんが40歳ほど年上ですが、ドラッカーもアドラーも同じオーストリア出身。心理学者フロイトという同郷の共通の知人もいるので、なんらかの接点があるのかもしれません。
ドラッカーとアドラーの思想が近いと思う点は、いろいろあります。
・人間や物事を(部分ではなく)「全体」で捉える
・「目的」という概念を非常に重視
・人、対人関係、というものを重視
・人間の創造性、自己決定性を重視
上記はアドラー心理学の特徴をあらわしていますが、ドラッカーの経営観、組織観にもとても近いです。
さらに、興味深いのは、このアドラーの心理学が、自分が今探求しようとしている「コーチング」や「ポジティブ心理学」とも密接につながっているということ。特にコーチング理論の源流はアドラーから、とも言われているそうです。
昨日の勉強会に参加し、出会った方々とお話しができたおかげで、自分の関心テーマの「ピース」が次々とつながったような気がします。
おー、そこでこの考え方はつながっているのか!という感じで。
「勇気づけの心理学」と「人間中心の経営/組織マネジメント」というテーマでまた鶴田先生、梶野先生、三上先生たちと勉強会を開催させていただく予定です。
他の方も広く参加できるワークショップなども企画・開催していければ、と思っております。
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