本日の日経朝刊1面。
「Google(中)5万人のベンチャー 才能に水を 芽に光を」
というコラム。
5万人規模の会社になっても、イノベーションとベンチャー精神を失わないグーグル。
もちろん、圧倒的に収益性の高いコアビジネスと盤石な財務基盤があってのことですよね。
けれど、その精神というか思想からは、多くの日本の会社も学べる点が多いと思います。
コラムの中で、自分にとってのキーメッセージは、以下。
「『本当に破壊的なイノベーションはトップダウンでは生まれない。どちらかというと農業に近い』。ブラウザー『クローム』などの開発を担当する副社長のライナス・アプソン(43)は話す。
グーグルは社員の4割近くがエンジニア。『マネジメントの役割はよい土を作り、水と日光を十分に与える。よい芽が出たら見逃さずに伸ばすこと』。」
本当のイノベーションは、トップダウンからは生まれない。現場の知恵と知識から生まれる。
チームを率いるマネジメントはその為の環境や条件を整えることが仕事。
まさに、その通りだと思います。この本質を理解できていないと、経営トップ層が「イノベーション!新規事業!」と叫んでいても、現場は全く「知恵、知識」をぶつけあえる環境も、意識も持てていない、ということになりがち。(多くの日本企業がそうかと)
最後に、共同創業者のセルゲイ・プリンの言葉は、希望を与えてくれます。
「規模とスピードは両立する。しないとすれば、それはやり方が間違っている」
組織が大きくなっても、社員が起業家/事業家精神を失わない会社経営。まさに、「知識労働者」の知恵と知識を無限に活かす経営でもあります。
今、改めてこの原点に立ち返るべきです。
それは元々日本企業の強みであったはずだから。
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