「『田中さん、鈴木君が出勤してきた』と考えるのではなく、『田中さんという生命が、鈴木さんという生命が出勤して来た』と考えなさい」
東洋思想の講義を受講させていただいた、田口佳史先生の言葉です。
上司やリーダーの心得として、組織を「機会/マシン」のように捉えるのではなく、「人間」の集合体として捉えよ、という教えでした。
人間としてのチームワークやコミュニケーションを発揮するからこそ、会社組織は他社を驚かすような画期的な製品やサービスを生みだす事が出来ると田口先生はくりかえし、教えていました。
これは、ドラッカーの教えとも共通しています。
今日の「ガイアの夜明け−社内の”見えない壁”をぶち壊せ!」を観て、改めて田口先生やドラッカーの教えを思い起こしました。
番組によると、急速な成長や、統合・合併が繰り返される中で、社内のコミュニケーションの希薄化を懸念する会社が増えているそう。そこで、改めて「社員旅行「「社員運動会」にとりくむ会社が増えているのだと言います。
たしかに、一緒にゲームをしたり、他社との合同運動会に参加するなどで、みるみる顔がイキイキし、コミュニケーションも円滑になっていく様子が印象的でした。
それを観ながら、冒頭の「会社で働く人は、全員が生命をもったいきいきした存在である」という田口先生の言葉を思い出しました。
機械のような統制管理ではなく、いきいきと人間が躍動する会社は、日本のかつての事業会社の武器だったはず。
また、それが取り戻せるとよいですね。
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