滋賀で起きた、小学校2年生の男の子が鎖でつながれていた事件。
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昨晩、ニュース番組でこの事件の解説をしていました。
救出の原動力になったのは、同じ小学校に通うお友達。
小学校5年生と2年生と、3学年も違いますが、お互い「親友」と呼ぶ関係だったようです。
これまでの2人での会話や、友達の身体に絶えずできる「痣」を見て、普段から不信に思っていた小5の少年が、小2の友人が突然学校を休んだ日に心配になって家にいき、外から声をかけたところ、「鎖にくくられている」という被害者の少年の声を聞き救出に入ったとのこと。途中、他の友達や近所のおじいさんも助けに来てくれて、警察に通報ができた、という経緯です。
鎖につながれた理由は、「学校に行くと痣がばれてしまうから、行かないように鎖につないだ」とか。あまりに浅はかな親の言動と対照的に、心から感動するのが子供達がお互いのことを「思いやる」心の豊かさです。
都会に住んでいると、ともすればあまり友人のことを心配したり、まして学年の違う子供達同士が「親友」と呼べる程親しくなることも多くないかもしれません。
しかし、ここで奮闘した子供達は、普段から相手の言葉を良く聞いて、表情を観察し、「おかしい」「心配だ」という気持ちを忘れなかった。
結果的に、鎖の事件が明るみになって、その小2の被害者の少年は、30キロ離れた児童相談所に引き取られることになったそう。助けた小5の少年は、寂しくてお風呂に入りながら泣いたそうです。助けたことによって、友達と会えなくなるのはしかたないと思っても、やはり会えないのが寂しいのでしょう。
この話を聞いたとき、私は目頭が熱くなりました。
離れてしまって、しばし寂しい想いをすることになるけれど、「君のおかげで、友達は、最悪の事態から救われたよ」と伝えたい気持ちです。
間違いなく、2人は生涯の親友になるだろうし、時々30キロの距離を超えて会いにつれていってあげてほしいな、と切に思います。
子供の友情と勇気に感謝して。
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