6月18日、19日と、シンガポールで開催された「Wisdom 2.0 Asia」に参加しました。
新しい時代の「人のありかた(生き方、働き方)」「チームマネジメントのあり方」「ビジネスのあり方」
について、
・大学教授や研究者
・思想家
・活動家
・著名企業の経営幹部
・ベンチャー起業家
・社会起業家
・仏教の僧侶の方
・キリスト教の司祭の方・・
など、多彩なバックグランドの皆さんが、30〜45分のスピーチや、パネルディスカッションをする、
というイベント。世界各国から1,000人近い人が参加していました。
印象的だったトピックやキーワードを、思い付くままに抽出すると、
「リーダーシップの再確認 — Big Picture(大きな目的の絵)を描き、人を巻き込む」
「技術進化と、人間性の両立について」
(ますます進む技術革新を活かしながら、いかに自身の内面の健全さも保つか)
「西洋と東洋の思想の融合」
「次世代を創る賢明なリーダー、イノベーターの条件」
「Mindful/マインドフル であるということと、その意義」
「Compassion (思いやり)とビジネスの融合」
「Attention/意識の向け方」
「Meaning (仕事や事業の目的、意義)の重要性」
「Self knowledge-優れたリーダーの第一条件は、自己認識と自己の感情統制ができるか」
「これからの時代に求められる女性のリーダーシップとは」
「社会的責任を担う、新しいビジネスモデル」
「Mindfulness とCompassionを、実際のビジネス環境でどう活かすか」
「『実践』するチームやコミュニティの創り方」
「これからの時代の理想的なマネジャーとは」
「働き方、仕事、ビジネスと、World Peace(世界平和)の繋がり」
といったかんじ。もちろん、全ては書ききれませんが。
いずれも、思想面だけでなく、実践例も聞けて、すごく興味深かったです。
こんな感じで、各トピックをイラストマップにしてくださる人も。分かりやすいです。
やはり、事例としては、「グーグル社」の例が多くあがりました。
グーグルは、「Search Inside Yourself」 というプログラムを生みだし、それが世界に広がっていることでも有名。同プログラムの開発者のチャディー・メン・タンさんももちろん登壇。
個人的には、グーグルという会社の取り組みに、まさに「強くて、優しくて、面白い」未来の企業の経営モデルを見ました。
優秀なエンジニア、優れた「知識労働者」を数多く惹き付けるだけでなく、「人の働きがいや、創造的な関係性」という人間的な側面までを深くケアしていこうとしている。
「科学・技術の力(スキル)」
と
「人間・チームの力、人の創造性」
を「かけ算的に」高めているところが、本当にすごいと思いました。
日本では、つい「業績数値に追われて、人間の内面のことや関係性のことまでは手が回らない」
と言われたりしますが、世界の最先端企業は違うようです。
「『人間』的な部分をしっかりケアすることで、『業績』がますます高まる組織になる」
という考え方。
もちろん、「グーグルだから」「米国の著名IT企業だから」と思う向きもあるかもしれません。
しかし考えてみれば、これは元々日本企業の経営精神とも言えますよね。
世界に誇れる日本企業、日本の実業家のDNAを、「海外で再発見できた」。
Wisdom2.0は、自分にとって、そんな機会だったのかもしれません。感謝。
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