今日は、Incubase社を経営する立川さんと、元エンジャパンの敏腕営業マン大津さんとのミーティング@馬車道オフィス。
その中で、「生産性って一体何だ?」という話になりました。
企業でよく使われる「生産性」という言葉、以前からどこか違和感がありました。
生産性とは、一般に「利益生産性」(利益を如何に効率的に生みだしているか)という意味で使われることが多い気がします。簡単に言えば、ROI (Return on Investment) です。Investment (投資)に対して、Return (利益)がどれくらい上がったか、というやつ。この尺度でいけば、要するに、かける手間、時間を最小にして、最大の金儲けをすれば、「利益生産性」自体は上がりますよね。
会社も、なるべく時間を、手間を、人数を、投資を少なくして、最大のお金を生みだすことが是とされてきました。この行き着く先が「マネー資本主義」的な、お金でお金を最大化するモデルではないかと私は思います。
しかし、実際に会社が目指すべき「生産性」とは、「価値生産性」ではないでしょうか。どれだけ、世の中に新しい付加価値を生みだしたか。これまで自社が手がけられなかった事業をどれだけ生みだせたか。新しい顧客満足の種をどれだけ生みだしたか。
本来、「生産性」とは、「価値生産性」に着眼しなければいけないはず。けれど、「利益生産性」の方にばかり目が向けられ過ぎて、「業績は上がっているけれど、斬新で魅力的なサービスや製品がいっこうに生まれない」というよくある状態になるわけです。
では、「価値生産性」をどう測って行くのか?
ここが、これから解明すべき経営テーマです。
知恵のある方、論客を集めて意見交換してみることから始める予定です。
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