久々にブログを書きます。
日々のコンサルティングで改めて気づくことも多く、いろいろ書きたいことが溜まってきています。
マネジメントをする人にとって大切なことは何でしょうか。
それは、働く人の仕事を「生産的に」してあげることです。
この「生産的に」とか「生産性」って、よく使われる言葉ですよね。
管理職の方は、よく使いますね。
そして、この「生産性」という言葉、社員にはとっても「ウケ」が悪いです。
まず、反応としてよくあるのが、
「生産性向上って、、もうこれ以上は限界だよ!」
みたいな反応です。
これは、「生産性」という言葉が、
「あるリターン(結果)を生むのに投資するインベストメント(投資)をなるべく最小に抑えろ」
というニュアンスで受け取られているパターンです。
実際に、管理職側もそういう意味で使っている人が多いです。
けど、これは古くからある「工場における生産性向上」の発想から、抜けられていない人です。
すなわち、「リターン」がある程度明確だった時代の発想から、抜けられていないのです。
今、問うべき「生産性」の主役は、むしろ
「リターンは何か?」
の方です。
簡単に言えば、
「その仕事は、どんなリターン(つまり、顧客にとっての価値)につながっている?」
を上司も部下も徹底して話し合って、目指すリターンを再定義するべきということです。
目指すリターン自体を見直せば、自ずと実施する仕事(インベストメント)も変わってきます。
そうすれば、
「そもそも、目的を考えると、この業務、もう必要ないんじゃないか?」
「この会議をやっていても、欲しいリターンは得られないんじゃないか?方法を変えよう」
という発想が生まれます。
結果、本当の意味で「(価値を)生産する」仕事に、人々の仕事が変わっていくのです。
そして、「ああ、仕事が何かを生み出している充実感がある」と社員のモチベーションも上がってきます。
変化の激しい時代、組織が目指す「リターン」は刻々と変化します。
お客が価値と感じるものが、急速に変化するからです。
それを、変化しないものとして捉え、「効率的にせよ」的な管理だけに邁進する管理職に、もはやマネジャーの資格はありません。
本当の意味で、人々が「イキイキと価値を生産する仕事とは?」
これを真摯に問い続け、メンバーと対話して生み出せる人が、これからの時代に成果を上げて信頼を得られるマネジャーなのです。