World Economic Forumに発表された、「2020年以降に特に必要とされるスキル」。
大体予想どおりではあるけれど、興味深い。
第1位の「Complex Problem Solving」は、「複雑な問題解決」。
いわゆる、従来の「論理的思考」で答えが導き出せる問題ではなく、より複雑系な問題の解決。
たとえば、現在大荒れな世界経済、複雑な外交諸問題など。
また、雇用安定も必要な一方で、「イノベーション」が求められる経営環境など。
複雑な要因や「システム」が絡み合っていて、容易に答えがでないものを解決できる能力が求められている。
第2位の「Critical Thinking」はいわゆる批判的(論理的)思考。これは、第1位の問題解決の条件でもあると思うけど、常識や既成概念を「疑い」、本質や本当の要因をつきつめる思考。
第3位の「Creativity」は創造性。これは、2015年版から大幅に上がっていますね。昨今、ビジネス界でも「デザイン思考」「イノベーション」が注目されている。定型業務をしゅくしゅくと正確にこなす人材よりも、「創造力」を発揮できる人材が求められている。
第4位〜6位は、「People Management」「Coordinating with Others」「Emotional Intelligence(感情指数)」と、「人、チーム、組織のマネジメント系」が並ぶ。どんなにテクノロジーが発達しても、結局は「人」がどう考え、何を目的に、どう「協働」するか。ここがうまくセットされないと、技術も何の役にも立たなくなる。グーグルなどは、いち早くこの本質に気づき「人間」という側面を強化していますね。
全て語っていると時間がいくらあっても足りないので、この辺で。
一つ言えるのは、現代の「企業組織」「企業のリーダー層」にとっては、いずれも十分足りていないものばかりだと思う。特に日本の大企業の現場社員や管理職は、まさにこれらのテーマと逆の仕事のしかたをしている、というのも少なくない。
いずれも、仕事で自分が関わり合いの深いテーマ。
ますます探求・発展させていかなくては、と心に決めました。